立直(リーチ)を徹底解説

『立直』は他の役とは違い特殊な役です。門前で聴牌した時に場に1000点棒を出して立直を宣言することで成立します。形には制限はありません。

本記事では立直について徹底的にまとめます。

立直のあがり例、個人的な雑感、メリットとデメリット、狙う目安、などについて書いていきます。

立直のあがり例

門前で聴牌時に「リーチ」と宣言して1000点棒を場に出すと成立する1翻役です。一発と裏ドラが期待できます。

 

リーチ後、2巡目にでロンあがり

・門前で聴牌してますが役は確定していません。

47待ちで7は「一盃口」がつくのでロンでもツモでもあがれますが、4はロンあがりできません(ツモなら「門前清自摸和」がつくのであがれる)。

こんな時は「立直」という役は便利です。立直をかければ「立直」という役が確定するので、例のように4もロンあがりできるようになるのです。

 

リーチ後、5巡目にでロンあがり

・ツモれば四暗刻の形は立直をかけるのが普通です。

ロンあがりだと三暗刻対々和で満貫ですが、ツモれば役満なのでできればツモあがりしたいところです。
立直をかけて他家を脅し、じっくりとツモあがりを狙いましょう。イヒ♪

 

リーチ後、6巡目にツモあがり

・役満の国士無双のあがりです。

「役満は立直をかけてもかけなくても点数が変わらないのに立直をかける必要がどこにあるのか?」

そういう人も多いとは思いますが、おりるつもりがまったく無いのであれば、立直をかけたほうが迷いがなくなります。

立直をかけたらあがり牌以外はツモ切らなければなりません。生きるか死ぬかという位置に自分から進み、迷いは捨てて気合を入れるためです。

勝負にいく時は立直です。

合理的な思考だけで判断すれば、もちろん立直はしないほうが得です。立直棒の1000点を出さなくていいし、手変わりだってできちゃいます。

そんなことは当然わかってますが、合理的な思考だけでは麻雀は勝てません。

でもだからって何でも立直すればいいってわけではありませんよ(^_^;)

立直についての雑感

立直という役は、卓上の華と言っても良いほどに目立つ存在ですが、あがれなかった時にはリーチ棒を失います。

たかが1000点とはいえ、何度も失えば大きいものになります。

だからそれなりにあがる見込みがある「良い立直」をかけるように意識しないと、「悪い立直」ばかりで損することになってしまいかねません。

 

じゃあ、どういうのが「良い立直」で、「悪い立直」ってのはどんなのだ?

ということになるわけですが、これは簡単に説明できるようなものではありません(^_^;)

あらゆるケースが存在し、似たような状況でもその判断が違ったりします。

 

基本的には良い待ちなら立直、悪い待ちならダマでまわしつつ変化を待つことが多いです。

でも立直をかけないと役が無い場合は、たとえ悪い待ちでもそのまま立直することもあります。

 

他にもよく言われるのが、「高い手はダマ」「安い手は立直」っていうデタラメ、というか「勘違い」かな?

「点数のたかで立直をかけるかどうか?」というのは、まったく考慮しないというわけではありませんが、その優先順位はわりと低い要素です。

立直というのは、聴牌であることを全員に宣言することです。その大きな影響力を考えれば、点数が高いか安いかというのは小さくなってしまいます。

 

むしろ高い手をあがりたいからこそ、立直をかけて他家をおとなしくさせたいんですよ。

「聴牌したぜ、いくぞこら!」って脅しをかけて、他家に好き勝手に手作りさせないようにするわけです。

立直しないとどうなりますか?舐められるとは思いませんか?

 

「アイツまだ聴牌してないから好きに手作りできるぜ~」な状態なんですよ。

立直をかけるとこうなります。

「くっ・・・聴牌したのか、それならもう甘い牌は切れないな」という感じです。

 

これを説明するのに我々の国というのは、まさにちょうどいい環境になってましてね(^_^;)

最近では韓国からレーダー照射などというとんでもないことをされましたが、結局はうやむやになっちゃったでしょ?

日本はね、立直をしないから舐められるんですよ。

言い方を変えると、「武器をかまえないから」ということです。

 

立直をかけるということは、「攻撃準備ができたからいきますよ!」ってことなんです。

「攻撃するタイミングがバレるのはむしろ損じゃないのか?」っていうのは、もちろんわかります。

 

高い手をダマにしたがるような人は、奇襲をかけて確実に仕留めたいわけですよね?

こっそりと聴牌して相手が警戒していないうちにあがりたい。

でもこれって、相手が聴牌に気づかないような人じゃないとダメじゃないですか。

 

強い人は立直のあるなしで聴牌を判断するわけじゃありませんよ。

捨て牌を見て判断するのはもちろん、ネット麻雀じゃないなら気配を感じて判断したりもします。

つまり、いくらダマにしてたって聴牌であることはバレます。

 

気づかないのは弱い人です。

だから弱い人が相手ならそれなりに効果を発揮するかもしれませんが、そもそも相手が弱いなら正面からぶん殴ったほうが話が早いんじゃありませんか?

いかがですか?

 

まぁ、それを抜きにしても、立直をしないことで「手変わり自由」というメリットはまだありますけど、(奇襲という要素が無意味ということになると)デメリットのほうが大きくなってしまうんじゃないかな?

立直をかけることで点数は単純に倍になります。一発や裏ドラもつけばさらに大きくなる可能性がある。

このメリットを捨てるというのは、ダマにすることのデメリットに他なりません。ちなみにこれを考慮すると、あがれなかった時のリー棒の損失なんてたかがしれてます。

 

さらに手変わり自由ということは、「切る牌に迷う」という問題を残しているということになる。

うまく説明できないのですが、問題を残したままの状態と、片付けてすっきりした状態とでは、ツキは大きく変わるものだと私は思います。

もちろん片付けてすっきりしたほうが良いに決まってます。

 

以上のことからダマというのは、奇襲としては中途半端、破壊力は立直にまったく勝てない、ツキについてはなんだか気持ち悪い、ということになるのでメリットらしいものは「手変わり自由」しか残らないんですよ。

ならば、もう手変わりのない最終型なら立直にいかない理由はありません。

 

より良い形、より高い手への変化があるなら、ダマにする意味もあります。

また、誰かに役満の可能性があるとか、そういう危険な時もダマにする意味はあるでしょう。

でもそういうのが無い状況ならば、私はすべて立直にいきます。

 

それから、残りのツモ数を考慮する考えもありますが、私はあんまり気にしないほうです。残りのツモが1回しかない場合でも立直することはけっこうあります。

あがれなくても別に問題ありません。

 

色々と書きましたが、門前で手作りして聴牌したのであれば、8割ぐらいは即リーで良いと思います。色んなケースがあるので、その判断は簡単ではありませんけどね(^_^;)

立直のメリットとデメリット

立直のメリットは、役が何も無い時に1役つけることができる、点数を倍にできる、一発や裏ドラを期待できる、などの破壊力をプラスできることと、他家への脅迫効果(武器を構える)です。

また「迷いを捨てて気合を入れる」という自己暗示もメリットです。

デメリットは、手変わりができないことと、1000点棒を場に供託しなくてはならないことです。

 

雑感でのべたように、1000点棒の供託というデメリットは、メリットの破壊力アップ効果で消し飛びます。だから実際には、デメリットは「手変わりができないこと」だけです。

 

「他家に警戒されること?」はデメリットじゃありませんよ(^_^;)

武器を構えないことで他家を好き勝手にさせていることのほうが問題です。

立直をかけて積極的に他家を脅しましょう^^

そう考えることで立直は非常に強い役になります。

立直を狙う目安

・役が他に無い時

・門前で手作りする必要がある時

立直は門前役なので鳴くことはできませんが、あがりの形に制限は一切ないので、鳴けないというのはデメリットという感じにはなりません。

立直をするために課せられた最低限の条件ですので仕方がないです。

 

オーラスあがりトップなどのスピードを重視する局面で他に役が何も無い時などは「立直のみ」を狙うのも手でしょう。

 

オーラスで、何でもいいからあがれば3着、2000点あがれば2着、満貫ならトップになれるというような時でも、立直をかければその可能性があります。「立直一発ツモ裏1」でほぼ満貫ですのでね。

だからってわざわざ立直のみにまっしぐら・・・というのはあまりおすすめできませんけどね。でも鳴いてしまったらその可能性すら無くなってしまいますから、それよりはマシということになります。

門前で手作りする時は、基本的に立直をかけるつもりで手作りしたほうが良いでしょう。

記事をお読みいただきありがとうございました。

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