『国士無双』は例外的な形の役で、「4面子1雀頭」でもなく七対子の形でもありません。老頭牌と字牌を1枚ずつとどれか一つをアタマ(雀頭)として揃える役満です。
本記事では国士無双について徹底的にまとめます。
国士無双のあがり例、狙う目安、九種九牌時の考え方、などについて書いていきます。
国士無双のあがり例
么九牌(一九字牌のこと)をすべて1枚ずつ(1つだけは雀頭)揃えた役満です。これもわりとよく出る役満です。
・一九字牌のことを么九牌と言います。么九牌を13種すべて揃えるので、別名を十三么九(シイサンヤオチュウ)と言います。強い(貴重な)牌を揃えた役なので国士無双(国でもっとも強い者のこと)なのだとか・・・。
・この形だと13種すべてが当たり牌になります。国士(コクシ)十三面待ちと言われ、麻雀においてもっとも広い待ちとなります。
国士無双を狙う目安
これが国士無双を狙う最低限の目安です。
ツイていない時に配牌がバラバラなことはよくあると思いますが、国士無双を狙ってみるのも面白いと思いますよ^^
九種九牌は流さずに国士無双を狙ってみる
タンピン大好き順子手偏重な雰囲気が漂っている現在の麻雀業界では、九種九牌を流してしまうような人も多いです。
が、しかし、私は国士無双を狙うことをおすすめ致します。
九種九牌というのがどういう状態なのか考えてみてください。
平たく言えば、役満の国士無双の四向聴です。
もし九種十牌なら三向聴ですよ?
で、ご存知だとは思いますけど、国士無双って役満なんですよ?
なにしろ役満ですから、もしあがることができれば、子なら32000点、親なら48000点という大量の点棒を獲得できます。そういうチャンスです。
国士無双をあがれるかもしれないチャンスなのにどうして流す必要があるんでしょうか?
手牌がバラバラであがれる気がしない? それは普通の手を作ろうとしているからそう感じるだけです。
国士無双のほうが近いのに、わざわざ断么九や平和のほうを見ようとするから、諦めたくなってしまうんですよ。
国士無双の道は近いけど、もちろん狭いです。あがれるかどうかはやってみないとわかりません。首尾よく聴牌してあがれるかもしれないし、聴牌できたとしてもあがれないかもしれないし、聴牌すらしないかもしれない。
でも配牌の時点で流してしまったらそれすらわからないんですよ。
狙う人にはあがるチャンスがありますから、必ずいつかはあがれます。でも狙わないで諦めてしまうような人は永遠にあがれないのです。
私は九種九牌は絶対に流しません。ツモってくる牌で判断します。
国士無双は攻守に優れた役満
国士無双は必要牌が么九牌なので、いざとなったら安全牌に困ることはありません。
役満という大きな得点獲得を目指しつつ、聴牌が難しくなったり他家の攻撃が始まってヤバそうならば、豊富な安全牌を利用しておりればいいんです。
そういう意味では攻守に優れた役満と言えます。
国士無双は様々な可能性を秘めている
国士無双は么九牌を必要とする役や対子系の役に変化していく可能性を秘めています。
配牌時に国士無双を狙って第一歩を踏み出したとしても、混全帯么九、混老頭 七対子、混老頭 対々和、純全帯么九などになっていくこともあるし、三元役や四風役、字一色、清老頭などに変化していく場合もあります。
で、そうならなかったとしても、おりるための材料には困らないわけですから、チャンスがあったら国士無双を狙ったほうが絶対に良いです。