手役の中で最高の飜数である6翻役。『清一色』の名の通り、一色で揃えることで成立する役です。
本記事では清一色について徹底的にまとめます。
清一色のあがり例、個人的な雑感、メリットとデメリット、清一色を作る時の目安、上手に鳴くことの重要性などについて書いています。
清一色のあがり例
1つの色の数牌だけで揃えると成立する6翻役です。鳴くと1翻下がります。
・鳴いているので1翻下がります。
・こんなに鳴くと一色手(清一色、混一色など)だとバレますが、ツモってしまえば関係ありません。
1111234567899 ロン3
・もし9であがったら役満の九蓮宝燈です。
清一色についての雑感
門前で6翻、鳴いても5翻なので、清一色単体で跳満、満貫になります。さらに他の役と複合すればそれ以上になってしまうので、非常に破壊力のある役です。
でも成立する条件はなかなか厳しく、「同じ色の数牌のみ」で構成しなくてはなりません。
面子の構成は順子でも刻子でも制限は無く自由です。4面子1雀頭、または七対子の形であればOK。
とにかく「同じ色の数牌のみ」というのが役が成立する条件です。
同時に成立する役としては、立直、一気通貫、平和、断么九、一盃口、二盃口、七対子、三暗刻、対々和、純全帯么九などありますが・・・
清一色だけでも十分な破壊力があるので、無理に複合役を狙っていく必要も無いかと思います。
どちらかというと、
清一色を狙っていたら・・・「お、運良く平和もついた」とか「高めなら一気通貫もつくな」とかそういう感じです。他の役はおまけみたいな印象ですね。
もちろん点棒状況的に他の役が必要な場合は、けっしてその限りではありませんが、そもそも材料的に「同じ色の数牌のみ」という厳しい条件があるわけですから、他の役まで狙って同時に成立するというのは非常に運が良いのです。
僥倖(ぎょうこう)※を望むようなものなのです。
※僥倖:偶然に得るしあわせ。
しかし、一色の数牌だけが溢れ出てくるような良ツモの流れの時は、けっして僥倖とは言えませんけどね(^_^;)
意識してそういう偏りを作って色場※へと寄せていく打ち方もありますし、超ハイレベルな人達は意識して狙っていけるものなのかもしれません。
※色場:染め手になりやすい、一つの色に偏りやすい場。
清一色のメリットとデメリット
清一色のメリットは破壊力です。
麻雀は、満貫まではどんな配牌からでもどうにか狙っていく道はあるのですが、これが跳満以上となるととたんに厳しくなります。
むしろ役満を狙ったほうが良いかもしれないというような場合もあるほどです。
しかし、清一色は門前で作るだけでもう跳満になり、鳴いた場合でもあと1翻あれば跳満になります。
立直をかければツモって倍満の可能性もあるし、裏ドラや一発などで三倍満になってしまう可能性すらある。
単体で最高の飜数を持つ役なのです。
一方、清一色はデメリットもはっきりしています。
「同じ色の数牌のみ」ということが、材料的に厳しいので難しいということと、捨て牌が非常に読みやすい※ということです。
※これはデメリットだけでなく、同時にメリットにもなりえます。
清一色の捨て牌は、まず他の2色が先に捨てられ次に字牌が出てきます。この時点で染め手(清一色、混一色)であることは周囲にバレます。
混一色なのか清一色なのかは字牌の動向で判断しますが、いずれにしろ染めている色は警戒されることになります。
周囲に清一色をやっていることがバレるのは、たしかにデメリットと見ることもできますが、逆にメリットと考えることもできます。
なぜならば、他家はその色を警戒しなければならなくなるわけですから、自由に手作りできなくなるのです。
だから別にバレたってかまわないんです。これは立直と似たようなことです。
※参考動画
この動画では萬子に染めてるのはバレバレです。
他家から警戒されることで、たしかにロンあがりは難しくなりますし、簡単には鳴かせてもらえなくなる可能性もありますが、それよりも他家の行動に睨みを効かせて制限を与えるという大きなメリットになりうるわけですから、ものは考えようなのです(^_^;)
なにしろ破壊力は折り紙付きですから、立直よりも強烈に睨みつけることができます。
それでツモあがることができれば何も問題ないでしょう。
つまり、デメリットは「条件が厳しい」ということだけです。「周囲にバレる」というのはけっしてデメリットになるとは限りません。むしろ大きなメリットと考えて良いと私は思います。
考えてもみてください。強い人には聴牌したことはどうせバレるんですよ?(^_^;)
いくら隠そうとしたって無駄なんですよ。だからそういう発想自体を捨てたほうがよろしいでしょう。
勝負だから正々堂々とまでは言いませんが、堂々と戦ったほうがシンプルでわかりやすいです。
どうせバレてるのに必死に隠そうとするのはみっともないですしね。
清一色を狙う目安
清一色を狙う目安は、配牌で一つの色が7枚以上あること。
ツモの流れによっては5枚ぐらいからでも清一色になることもありますが、目安として7枚以上というのが妥当なところだと思います。
最初から清一色へ真っ直ぐ・・・というのは稀なケースです。
たいていはまず混一色(または一気通貫)へ向かい、さらにその先へ行けそうなら清一色へ、というのが多いパターンだと思います。
この時に混一色を見切る理由としては、字牌がオタ風でバカホン(混一色のみ)になってしまうとか、ドラも使えなくて混一色だけでは安くなってしまうという場合です。
役牌1、またはドラが1枚でも使えれば3翻あるわけですから、強引に清一色へ向かう理由が無い限りは、わざわざ混一色を見切らなくてもいいわけです。点棒状況的にどうしても清一色が必要ならもちろん話は別です。
となると、「一色の数牌が7枚以上」という目安の他に、「役牌やドラが使えない」または「清一色が必要」というのが狙う理由となります。
しかし、これはあくまでも配牌の時点での目安です。
もしツモの感触が「染め手へ向かいなさい」というものであれば、これらの目安はあまり関係ありません。ツモの流れに素直に従ってみたほうがよろしいでしょう。
こういうのを信じようとしない人も多いですが、麻雀はツモの流れを読み取ることはものすごく大事なんですよ(^_^;)
※参考動画
この動画は清一色ではなく混一色ですが、染め手特有のツモの流れが非常にわかりやすいです。
この動画は鳴いて清一色へ向かってますが、ツモの流れが出来上がっているような感じでしたね。
染め手は門前に固執せず上手に鳴く
清一色は鳴いても5翻ありますので、もしドラが1枚でもあれば鳴いても跳満です。ドラが無くたってすでに満貫が確定してるわけですから、門前に固執する必要はありません。
点棒状況的に必要な時以外は、門前にこだわらなくても良いわけです。
ただし、なんでもかんでも鳴けばはやくあがれるわけではありません。
両面以上の良型はなるべく鳴かずに最後の待ちの形として残したいというのがあります。
辺張は積極的に鳴きますが、嵌張や明刻の場合は他の部分とも相談して、よく考えて鳴いたほうが良い場合もあるでしょう。重要なのは最終的な待ちが厳しくならないようにすることです。
鳴けば手は進みますが、待ちが厳しくなってしまうようではマイナスになってしまうこともあります。
コツは「厳しいところから鳴き、なるべく良型をあとに残す」ことです。
たとえば裸単騎になってしまうようでは問題です(^_^;)
両面を先に鳴いてしまい嵌張待ちや辺張待ちが残ってしまうのも良くないです。
多面聴は清一色ゲームで練習しよう
清一色の麻雀を練習できるゲームがありますので、色々とやって練習してみると良いと思います。
索子だけの清一色麻雀ゲームです。聴牌していなくても立直できたり、あがってなくてもロン、ツモできたりしますが、間違ってる場合はチョンボで役満払いです(^_^;)
清一色の待ち牌を当てるゲームです。