サンマの捨て牌読みの具体例の例6~11です。
※スマホで見る場合に、捨て牌の画像がうまく表示されなかったり小さくて見えづらいことがあるみたいなので、テキストでも書いております。ツモ切り、手出しの情報はテキストのほうで見てください。
例6
南1局南家 ドラは九索
【捨て牌】
【テキスト】(↓はツモ切り)
4576⑦⑤
↓
⑤7996⑧
↓ ↓↓
①
手牌は門前です。
【気づくこと】
第一打の4ツモ切りはともかくとして、その後から5、7、6と索子の連続形を手出し。その時点での読みならば、筒子の染め手を狙ってるということでいいでしょう。
ドラが9なのですこし「ん?」というのはありますが、
4576
・・・と捨ててもしまだ索子を持ってるならド変態です。「おそらく手の中は筒子と字牌でいっぱいなんだろう」ということでいいはずです。
ところが、その後にあろうことか⑦、⑤、さらに赤⑤まで手出ししてきています。
ということは、染め手ではなくて端っこ系か対子系に絞られます。(タンピン系は論外)
でもその後でドラの9が1枚ならまだしも2枚手出し。端っこ系のチャンタや混老頭も消え、七対子まで消えてしまいました。
これはもう国士無双か字一色、四風役、三元役しかありえません。
「索子の真ん中いりません、筒子の真ん中もいりません、端っこのドラの対子もいりません。」
ってことは、なんなんだ?
ということでそれらの役に絞られます。
他家の捨て牌にある字牌の枚数、自分の手牌にある字牌もヒントになりますので、こんな捨て牌に出会ったら注意深く見ておくと良いでしょう。
実際の手牌はこうでした
例7
東1局南家 ドラは二筒
【捨て牌】
【テキスト】(↓はツモ切り)
⑥④③南東
↓
【手牌】
【気づくこと】
「筒子の真ん中いらないんだぜウエへへへ」
という捨て牌なので索子の一色系なんだろうな、と読めますわな。ドラを使える③④の両面搭子をいきなり嫌ってるし、オタ風の西を1鳴きした時点でもう怪しいと思っていいでしょう。
東と南は役牌だから使えるかもしれない&切り飛ばしながら手を進められる。理想的な染め手の手順だろうことがうかがえます。
抜きドラ2と合わせてホンイツ、役牌1で満貫は確定、もう一つ役牌があれば跳満ありますので、まだ巡目も浅いというのに他家はもう字牌と索子を迂闊には切れません(^_^;)
染め手はバレるから嫌だという人もいますが、それは浅はかな考えですよ。
実際の手牌はこうでした
例8
東3局東家 ドラは三索
【捨て牌】
【テキスト】(↓はツモ切り)
一西⑧①①⑥
↓
④中5九中②
↓↓ ↓↓↓
②5
↓
手牌
【気づくこと】
典型的なタンピン系の捨て牌っぽい感じですが、ツモ切りされた牌を消してみるとこういう捨て牌になります。
西⑧①①⑥5
5
明らかに筒子をおろそかにして索子を大事にしていることがわかります。
で、役牌の發をポンしている。5の対子を手出しなら染め手は無さそうかな・・・?とは思いますが、それよりも他のことが気になります。
①の対子をこんなに早く手出ししているということは、かなり早い巡目でもうすでにそれなりに手の形が決まっているということが読めます。
搭子や対子がいっぱいあって余りを処理しただけなのかもしれませんが、ほぼ揃っていて足りない牌を待っている状態なのかもしれません。
それと、東場の親の手ですので、ダブ東の行方は必ず意識しないといけません。抜きドラ1枚と發ですでに2役あるので、ダブ東を持っていたら親満ですし、それ以上だって十分に考えられるわけですからね。
実際の手牌はこうでした
例9
東1局東家 ドラは九筒
【捨て牌】
【テキスト】(↓はツモ切り)
②南6⑦④④
②⑨
↓
【手牌】
【気づくこと】
パッと見て七対子かな?という印象ですが、それなら④の対子落としはいったいなんなんだということになりますね(^_^;)
「筒子の真ん中いりません」というのがまず見えるんですけど、6切りで「索子の真ん中もいらないんですよ旦那ぁ」ということになるので、一色系の可能性はほぼ消える。
じゃあ端っこ系?いや、それなら②は第一打にはならないはずだし南だってもっと引っ張るはず。
だからもう対子系しか残らない(タンピン系は論外)のですが、対子を手出ししているとなると・・・?っていうか対子系ならなぜドラ単騎で待たないのか?
で、發を鳴いてくれたことで「あ、対々和か」と気づきました。
実際の手牌はこうでした
例10
東1局東家 ドラは八筒
【捨て牌】
【テキスト】(↓はツモ切り)
①一南中③④
4
↓
手牌は門前です。
【気づくこと】
典型的なタンピン系の切り出しですが、両面搭子の③④が切られて4が1枚ヒョイっとツモ切り。
まだテンパイしてはいないのかなー?でもあと1枚筒子でも索子でも上のほうが1枚出てきたらテンパイだろうな、という感じですかね。
この③④という両面搭子が捨てられる理由をすこし考えてみましょう。
手牌の中に他にもっと良い感じのものがあるからですが、この場合はそれはいったい何でしょうね?
まず考えられるのはドラです。ドラ入りの両面搭子、または嵌張か辺張のドラ入りの搭子と天秤にかけて③④を捨てたということです。
他にもドラの対子と老頭牌(または字牌)のシャボ待ちになりそうな良さげな対子があり、両面は他にもあって③④を見切った。
実際の手牌を見てみるとドラ含みのメンツ、一盃口になる良形、それと役牌の東が手にあり、それらを残すためにせっかくの両面搭子である③④を捨てたらしいということがわかります。
実際の手牌はこうでした
例11
東3局南家 ドラは七筒
【捨て牌】
【テキスト】(↓はツモ切り)
⑧⑥③2發⑨
↓↓
17中53南リーチ
↓↓↓ ↓
手牌は門前です。
【気づくこと】
⑧⑥がいきなりツモ切りされていますが、その間の⑦がドラですので・・・
「なんだ?回線落ちしたんか?」
となってしまいそうですが、③は手出しされてるのでよーく見ている人なら「いるのかよ・・・いったいどんな手してんだ?」とうろたえてしまいそうですわな(^_^;)
ドラ周りがいらないなら索子の一色・・・?って2索いらないのかよ。
しつこいようですがタンピン系は論外、一色系も違うみたいなので残るは端っこ系と対子系です。
でも絶好の⑦ドラ周りをいきなり捨てているので、どうやら端っこ系も無さそうです。
ということは残りは対子系ということになります。
赤5と3の嵌張搭子を残していたということは、どうも七対子では無さそうです。形が七対子に決まってるなら3はもっと早く処分するはずだし、もっと良い待ちとなる么九牌のほうを早く切っているのが変です(それらの牌が枯れている、薄そうならば話は別)。
ただ、七対子を見ながら順子手(というか混合系)になる可能性もあって、赤ドラ入りの嵌張搭子を引っ張ったということも考えられます。
実際の手牌はツモり四暗刻の形になってますが、それならこれまで感じていた不自然さは消えて合点がいきます。三暗刻になった場合の赤入り嵌張搭子を残していたということでしょうからね。
実際の手牌はこうでした