捨て牌の特徴(系統ごと)

この記事では捨て牌の特徴を系統ごとにまとめました。タンピン系、一色系、対子系、端っこ系に分類し、それぞれの捨て牌に見られる特徴について解説しています。

タンピン系の捨て牌は老頭牌や字牌から切り出される

タンピン系の捨て牌の傾向として、まず老頭牌や字牌から切り出されていくというのがあります。たとえばこんな感じの捨て牌になります。

例1

 

例2

 

例3

 

例4

 

例5

 

麻雀の捨て牌でもっとも多く見られるパターンですが、こういうのを見たら「タンピン系」や「普通の手」だと考えてください。

次はそれ以外の特徴が見える捨て牌についてです。

タンピン系以外の捨て牌

「タンピン系の捨て牌」の特徴からはずれている捨て牌を見たら、対子系、一色系、端っこ系の手だと考えてください。

基本的にはそういう見方をします。

「タンピン系とそれ以外」を見抜けるようになるだけでもひとまずはそれで十分です。

 

一色系はわりと簡単ですが、対子系、端っこ系の特徴を見抜くにはそれなりに経験が必要になります。慣れないうちはあまり難しく考えずに、すこしずつ特徴を覚えていくと良いでしょう。

一色系の捨て牌

これは集めたい色が一番最後に出てきます。そしてその前に役牌、その前はオタ風、もっとも先に切られていくのは他の2色の数牌です。

色の偏りがとてもわかりやすく見えるので、捨て牌の中ではもっとも読みやすいと言えます。

例1

 

「萬子と索子はいらないよー」っていうのが捨て牌に出ていますよね。

 

例2

 

対子系の捨て牌にも見えますが、「索子と筒子はいらないんだよー」っていう主張のほうが濃いのでやはり一色系かなという感じですね。

 

例3

 

「筒子と萬子はいらないよー」っていうのがクッキリと見えますが、字牌が1枚も出ていないことから字牌のシャボ待ちもあるかもしれませんね。

 

例4

 

こののような捨て牌は気をつけていないと危ないです。タンピン系に見えなくもないですが、特徴はまさに筒子の混一色です。

うっかり筒子を切ったらメンホン役牌1で満貫なんてことにもなりかねません(^_^;)

集めている色が余って1枚出てきたり、役牌が出てきたら一向聴か聴牌だと思っていたほうが無難です。

一色系の進行具合をはかるには

一色系の捨て牌は、集めている色の余りが1枚出てきたらもう聴牌、とよく言われます。一色系の捨て牌を察知したら意識しておくと良いでしょう。

 

他にも捨てられた字牌の枚数にも注目しておくと聴牌が近いのかどうかをはかる目安になります。集めている色の余りが出てこなくても、生牌の字牌が出てきたらほぼ聴牌と見て良いです。

逆に1枚切れ、2枚切れなどの字牌が出てきたらまだ一向聴かな、ぐらい。

でも3枚切れの字牌が出てきた場合は、まだまだ大丈夫、もしくは、受けの牌(安全牌)が出てきたから聴牌と見ることもできます(^_^;)

前者の可能性のほうが高いとは思いますが、このへんは打ち手のレベルや癖によりますのでね。同じ面子と何度も打つのであれば、気をつけて見ておくと良いと思います。

対子系の捨て牌

「順子はいらないよー」っていう感じが見えたら対子系かもしれません。特に嵌張搭子や両面搭子が早い段階で捨て牌にあったら疑ってみましょう。

また対子系の手はなるべく字牌や端っこのほうで待ちたいので、タンピン系とは逆に3~7の扱いやすい数牌が先に切られていく傾向にあります。つまり老頭牌や字牌が中張牌よりも後から出てくるんです。

ポンしてきたら対々和、門前なら三暗刻、四暗刻、七対子に気をつけましょう。

 

例1

 

対子系は三暗刻以外は必ず単騎待ちかシャボ待ちになります。みんなが扱いやすい真ん中のほうの牌では待ちたくないという心理が働きやすいです。

この捨て牌の場合は、四とが手出しだったとすると、

「どうして赤ドラの入った両面搭子を捨てたのか?」

ということで、対子系(特に七対子)にほぼしぼれます。

タンピン系ではないし、一色系でも無いし、端っこ系なら八と8はもっと遅く切られるはず。それに加えて「赤ドラの両面いりません~」っていう決め手がありますのでね(^_^;)  赤ドラいらないってことはドラを対子で持ってるかもしれません。

 

例2

 

タンピン系ではなく、一色系でもなく、もし端っこ系なら八、九の辺張搭子は便利なはずなのに捨てている。さらに役牌よりもオタ風の西のほうがあとになってる。

単騎で待ちたい場合、全員に役牌である三元牌と、3人のオタ風となる西ならどちらで待ちたいか?

これも七対子が濃厚ですね。

端っこ系の捨て牌

タンピン系は数牌の中でも特に456の牌を大事にする場合が多いですが、端っこ系の捨て牌はその456の牌が真っ先に切られていきます。

第一打目に456の牌が出てきたら「お?端っこ系かな?」とチェックしておくと良いでしょう。

456のあとは順子を整理する感じであまった2378が出てきて、そのあとに字牌か老頭牌が1~2枚出てきて聴牌というパターンが多いです。

候補はチャンタ、ジュンチャン、混老頭、国士無双などです。

 

例1

 

典型的な端っこ系の捨て牌でチャンタが濃厚。ジュンチャンもありえますが、気をつけるのはそれよりも上下の偏りです。真ん中と上のほうが積極的に捨てられているので、123の三色同順もついているかもしれません。123のゾーンはもう怖くて切れないですね(^_^;)

 

例2

 

萬子が切られていないので一色系にも見えますが、手牌は789の三色同順とチャンタの一向聴でした。対子系にも見えるし・・・とても読みにくい捨て牌ですね(^_^;)

対子系と端っこ系はすこし難しいかもしれませんが、何度も意識して見ているうちに特徴がつかめてくると思います。

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