麻雀で勝てない人のタイプには様々なパターンがありますが、そのなかには防御的な思考が原因で勝てないタイプというのがあります。
おそらく今の麻雀業界において、負け組となっているもっとも多いタイプでしょう。
防御的な思考が原因で負けてしまう人達は、自分では防御しているつもりかもしれませんが、ただ怖がって逃げ回っているだけです。
一種の病気です。
そのままだと逃げ回る能力だけが強化されていきますので、麻雀の実力が上がっていくことは絶対にありません。
今ここを読んでいるあなたももしかしたらそういう病気なのかもしれません。
もしそうならご安心ください。この病気は考え方を変えるだけで簡単に治ります。
治すのは私ではなくあなた自身ですけどね。
私はそれをちょっとだけお手伝いするだけです。
防御はまだ必要ないから捨てましょう
相手の手をある程度わかるレベルなら防御も意味はありますが、そうでないなら防御することをいったんやめましょう。
「勝てない」というより、そもそも戦っていないのではありませんか?
目の前の情報をただ処理しているだけでは、戦っているとは言えないんです。
まずは意思を持って攻撃をしましょう。
防御はまだいりません。捨ててください。
完全に捨て去ってしまったほうが上達は早くなります。
・攻撃に専念することができるので攻撃スキルの習得が早まる
・中途半端な防御思考はどうせ邪魔になる
・余計なことを考えない分だけ他に意識を使える
もうとにかく攻撃特化でひたすら麻雀を打ちます。
攻撃に専念するともちろん痛い目にあうことは増えますが、勝つ可能性も増えます。
いっぱい痛い目にあっているうちに、そっちの経験がたまっていきます。
で、本当にヤバイのはどんな状態なのかというのがなんとなくわかる時がくるはずです。
防御を意識し始めるのはそれからでも十分ですので、経験を積むつもりで果敢に責めるようにしましょう。
防御的思考が原因で勝てない人の7つの特徴
防御的思考が原因で麻雀が勝てない人には以下の特徴があります。
・勝負に参加できていない
・あがり率が低い
・リーチがかかるとほぼおりる
・大きく沈むことは少ないが大きく浮くこともない
・他人の動き次第で結果が左右されやすい
・振り込むことが怖い
・切る牌にクヨクヨ悩む
上にあげた7つのうち2つ以上心当たりがあるならば、あなたは防御的な思考が原因で負けていると言えます。
多くあてはまるほどヤバイ状態だと言えますが、本人にその自覚がない場合も多いです。
もし7つ全部に心当たりがあるならそれはもうかなり悪質な病気です。
考え方を根本から叩き壊して一から修正していったほうがよろしいでしょう。
攻撃を磨くにはどうすれば?
攻撃を磨くためにどんな考え方で麻雀を打てば良いのかをとりあえず大雑把にまとめてみました。
今後それぞれに詳細を書いたり書かなかったり忘れたりします(え?)
まずは自分中心の麻雀でいい
他人の動きは完全に無視です。リーチがかかろうが鳴きが入ろうが無視しましょう。
自分の手作りをしっかりと行うことを最優先します。
ツモあがりを狙おう
ツモあがりを重視して手作りしましょう。満貫を基準に考えて無意味に手を低くはしない。愚形と良型、点数のバランスも意識します。
手順について学んだり、配牌から構想を練る訓練をすると良いと思います。
ビビらずに突っ込もう
敵がリーチしようが鳴こうが攻撃することをやめないでください。振り込んだら振り込んだでかまいませんので、ビビらずに突っ込みましょう。
逃げるのは簡単なので誰でもできます。でもそれにいったいどんな意味があるか?
下の記事では、読めない状態で「ベタオリすることの無意味さ」や「回し打ちの中途半端さ」について説明しています
痛い目にあった時は捨て牌を必ずチェック
安い手の捨て牌は? デカイ手の捨て牌は?
何が違うのか? どんな特徴があるのか?
今の麻雀ゲームは牌譜を記録してくれるものがありますので、印象に残ったあがりは捨て牌をチェックしてじっくり考えてみるとよろしいでしょう。
もちろん自分のあがりでもできます。
「読み」は習得に時間がかかりますが、すこしずつアンテナをはると良いでしょう。まずは「牌の偏り」について意識するのが良いと思います。
他人は自分の都合では動いてくれない
他人があなたのために何かしてくれるわけではありません。他人に何かを期待しないでください。他人はあなたと同じように自分自身のことを大事にして動いているのです。
上手い鳴きを身につける
他人の動きは基本的には無視でいいのですが、すばやくあがられてしまいそうな場合は自分も追いついていこうと意識します。そのために有効なのは「鳴き」です。門前にこだわらず、鳴きの道も意識した手作りをしましょう。
リーチリーチリーチ!理由の無いダマテンはしない
門前で聴牌したらリーチしましょう。
より良い形、より高い形への手変わりがある場合はダマテンのまま何巡か回すのも良いでしょう。でも裏や一発で満貫がある場合や最終型なら即リーチです。
状況的に「特定の誰かからあがらなければいけない」ような場合は話は別ですが、ダマテンでこっそりあがろうとするような考え方はやめましょう。
それは他力をあてにする考え方ですのであまり良いことはありません。
ツモの流れを読もう
自分中心の麻雀はツモの流れから様々な情報を読みとりやすいです。ツモの声が聞こえるようになると、打牌で会話できるようにも・・・って、まぁ、かなり難しいですけどね(^_^;)
あやしい? うさんくさい? 流れなんてない?
まぁ、それならそれでもいいでしょう。私もこの有効性を文字で証明することはできませんのであまり強くは言えないです(^_^;) どーぞお好きになさってください。
腐った戦術書は読むな
ベタオリ、回し打ち、ダマテン、迷彩などの有効性を説明しているような戦術書は読まないほうがよろしいでしょう。他人に頼る思考が強くなる分だけ自力の麻雀が弱くなりますよ。
参考記事
まわし打ちは今すぐやめよう
昔は私も「まわし打ち」というものをやっていました。でも相手の待ちを見切った上でまわすのと、待ちを読めないのに回すのはまったく違います。
前者ができるならかっこいい回し打ちかもしれませんが、後者は怖いから逃げ回ってるだけの生兵法です。みっともないから今すぐやめましょう。
下の記事で読めない状態での「ベタオリの無意味さ」と「回し打ちの中途半端さ」を説明しています
待ち牌を読む前に役を読んでみよう
捨て牌読みは習得することが難しい上級者のスキルです。まずは待ち牌(当たり牌)を読むのではなく、相手の役が何なのかを予想してみましょう。
ここまで書いてきた考え方で麻雀を何度も打っていれば、痛い目にも何度かあっているはずです。
あとがき
「振込みを必要以上に恐れる麻雀は上達していかない」
私の場合は「雀鬼」という存在がそれを教えてくれるきっかけになりました。
以前の私は防御思考で逃げ回っていた時期がながくありましてね。
この防御思考(っていうか弱気)は周囲の友人達から伝染してしまったものだと言えます。
麻雀を覚えたのは中学の頃で、この頃はあがることがとにかく楽しくて防御なんてまったく知らないんです。
この頃はみんな点数計算もできないのでお金をかけていませんでしたが、もし賭けていれば勝ったり負けたりという麻雀だったのだと思います。
ところが、お金を賭けるようになってからは、「リーチにベタオリする人」というのがメンツに加わってくるわけですよ。
これをいつしか私もすこしずつ真似するようになってしまったんですねー(^_^;)
これが私の麻雀が弱くなっていくきっかけだったと言って間違いありません。
お金をかけないで打っていた頃は手役を強く意識した門前思考で防御はまったく知りません。なにしろ「おりる」という概念がないんですよ。
大きい手を連続してあがりまくることも多く、みんなから一目おかれていたように思います。
でも防御なんてものを知ってしまったがために、どんどん良いところが失われていったわけですね。
今の自分にはそれがよーくわかります。
何度も負けて何がダメなのかわからなくなって迷子になっていました。今考えるとこの頃の私は「勝てない」のではなく「戦っていなかった」んです。
そんな時に見つけたのが「雀鬼」というとんでもない存在でした。
近代麻雀(麻雀雑誌)だけでは足りずに雀鬼の著書をいくつか購入して何度も読み返し、見よう見まねで「雀鬼流」を実践しはじめました。
道場にも何度か足を運びましたが、ある理由から雀鬼からも麻雀からも離れて独自の道を進み、なんとなく「強さ」と「弱さ」の区別ぐらいはつくようになったと思います。
で、そんな私がいま思うのは、
「もっとも大事なのはチャレンジしてみることだな」ってことです。
弱い人の多くは何らかの理由でこれを忘れてしまってる。
防御的な思考を増長するのは「振り込みは失敗だから恥ずかしい」という思い込みです。
振り込むことは失敗でも何でもありません。自然なことです。
ここまで読んでくれたあなたは、きっと自分の麻雀に自信が持てない状態なんだと思いますがいかがでしょうか?
思い切ってチャレンジしてみてください。
弱気はゴミ箱に捨てるんです。
そうすればきっと強くなれますよ^^
記事をお読み頂きありがとうございました。