麻雀の役の一つである「役牌(ヤクハイ)」について説明しています。「役牌」はとても強い役で初心者さんでも扱いやすい便利な役です。
ただすこしだけとっつきにくい部分がありますので、ゲームの画面を利用してわかりやすく説明いたします。この記事を読めば自分の役牌がすぐわかるようになります。
役牌とはなんぞや?
役牌というのは字牌の中で同じものを3枚揃えると役がつくもののことを言います。小難しい単語で言うと「場風牌」「自風牌」「三元牌」「連風牌」ということになります。
とか
のように、役牌の字牌を3枚そろえると「役牌」という役がそろったことになります。
ですが、役牌ではない牌が3枚揃っても役牌の役はつきません。
たとえば、
とか
は3枚揃えても役はつきません。
役牌となる(可能性のある)字牌の種類は7種類あります。
東、南、西、北、白、發、中
このうち白、發、中は「三元牌(サンゲンパイ)」と言いましていつでも役牌です。
ちなみにこの三元牌の刻子をすべて揃えると「大三元」という大きな役になります。雀荘の名前にも多いし、どこかで見たことがある方も多いのではないでしょうか(^_^;)
三元牌:左から白(ハク)、發(ハツ)、中(チュン)
三元牌はいつでも役牌!
さて残りの4つを風牌と言いまして、東、南、西、北と4種類あります。
風牌(カゼハイ):左から東(トン)、南(ナン)、西(シャー)、北(ペー)
これらは「三元牌」とは違っていつでも役牌というわけではありません。これはゲームの画面を見て覚えちゃいましょう。
ゲーム画面で役牌をおぼえよう
こちらの画像を御覧ください。
自分の役牌がどの牌なのかは赤丸で囲ってある部分を見て判断できます。
左上の赤丸には「東一局(トンイッキョク)」とありますので、今は東場(トンバ)の一局目ということです。
東場では東は全員にとって役牌になります。(場風牌(バカゼハイ))
続いて画面の真ん中の赤丸を見ると「南」とあります。これは自分が「南家」であることを意味します。
だからあなたにとっては「南」は役牌になります。(自風牌(ジカゼハイ))
この局のあなたの役牌は三元牌の「白」「發」「中」と場風牌の「東」そして自風牌の「南」が役牌です。この局では「西」と「北」はあなたにとって役牌ではありません。
次の例はこちらです。
同じように赤丸の位置をチェックしてみましょう。
「南」が場風牌、「東」が自風牌であることがわかりますね。わかってしまえば簡単ですよね^^
この局のあなたの役牌は、三元牌の「白」「發」「中」と場風牌の「南」そして自風牌の「東」が役牌です。
この局でも「西」と「北」はあなたにとっては役牌ではありません。
これらの牌を「オタ風」と言います。他人の風牌というような意味です。
つまり「西」は西家の人の風なので西家の人にとっては自風牌、つまり役牌となります。同じように「北」は北家の役牌です。
ゲームによって画面の構成に違いはありますが、だいたい同じようになっているはずですので、自分が遊ぶゲームの画面を確認してみてください。
ちなみに本記事で使用している画像のゲームはこちらです。
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役牌の練習問題
ではここで問題です。
問題1 この局でのあなたの役牌は何でしょうか?すべてお答えください。
問題2 ↑の人(対面)の役牌は何でしょうか?すべてお答えください。
問題3 →の人(下家)の役牌は何でしょうか?すべてお答えください。
問題4 ←の人(上家)の役牌は何でしょうか?すべてお答えください。
問題5 この局の「連風牌」は何ですか?お答えください。
※回答は記事後半にあります。
ここまでの説明をなんとなく理解できているなら問題1は即答できるはずです。
しっかりと理解できた方は問題2~4も簡単でしょう。
もし問題5の答えがなんとなくわかってしまったという方は、とても麻雀に向いている方だと思います。
場風牌と自風牌について
自分の役牌を知る時にチェックするのはこの2つです。
・「今の場風は?」 言い方を変えると 「今は何場?」
・「今の自風は?」 言い方を変えると 「今の自分は何家?」
ゲーム画面を見ればそれはわかります。そしてその2つがあなたにとって役牌ということになります。
重要な注意点として、「三元牌」はいつでも役牌ですが、「場風牌」と「自風牌」は「場」と「局」によって変化していくということです。
日本では東場から始まって南場で終了する東南戦(半荘)と、東場だけで終了する東風戦が多いのですが、中国では東、南、西、北と回すこと(一荘)が主流です。
また日本でもルールによっては西場、北場へとゲームが進むこともあります。
でも初心者の方はとりあえず、麻雀の場には東場と南場があるということだけ覚えれば十分です。
そして自風は一局ずつ回って変化していきます。
東家から始まったなら東、北、西、南の順番です。南家からなら南、東、北、西とまわっていき、一周すると場が変わります。
説明を読んでも今はまだよくわからないと思いますので、このへんもゲームで遊びながらちょっとずつ覚えていきましょう。
最初のうちはワカラナイことがいっぱいあるのは仕方がないことです。
でもやっているうちに覚えられますし簡単ですよ^^
※参考記事
ゲーム進行について①「局」「親」「場」
もう一度この例を見てください
この場合あなたの自風は「南」なのであなたにとっては役牌なのですが、他の方の自風は違います。
→の人は「西」が自風、↑の人は「北」が自風です。
←の人は「東」が自風なのですが、場風も「東」なのでこれは「ダブ東」となって2飜の役牌になります。これを連風牌(レンフウパイ)と言います。
このへんのこともゲームで遊びながらだんだん覚えていきましょう。
→麻雀天聖
※問題の回答
問題1 この局でのあなたの役牌は何でしょうか?すべてお答えください。
回答 白、發、中、南
問題2 ↑の人(対面)の役牌は何でしょうか?すべてお答えください。
回答 白、發、中、南、北
問題3 →の人(下家)の役牌は何でしょうか?すべてお答えください。
回答 白、發、中、南、西
問題4 ←の人(上家)の役牌は何でしょうか?すべてお答えください。
回答 白、發、中、南、東
問題5 この局の「連風牌」は何ですか?お答えください。
回答 南
答え合わせはいかがでしたでしょうか?
はじめのうちは難しく感じるかもしれませんが、わかってしまえば簡単なことばかりですので、頑張ってすこしずつおぼえていくと麻雀がもっと楽しめるようになっていきますよ^^
記事をお読みいただきありがとうございました。