『断么九』は2~8の数牌だけで揃えると成立する役です。
本記事では断么九について徹底的にまとめます。
断么九のあがり例、個人的な雑感、メリットとデメリット、狙う目安、などについて書いていきます。
断么九のあがり例
中張牌(2~8の数牌)だけで揃えると成立する1翻役です。
鳴いて断么九を作ることを喰い断(クイタン)と言いまして、これを禁止するルール(喰い断無し)もあります。現在の麻雀はたいていは喰い断を認めるルール(喰い断アリ、アリアリルール※)ですが一応は覚えておきましょう。
※アリアリルールとは「喰い断アリ、後付けアリ」を省略した言い方です。アリナシルール、ナシアリルール、ナシナシルールなども存在します。でも現在の主流はアリアリルールです。
・喰い断は役牌と並びスピードがあります。2~8の数牌という制限があるため、字牌はもちろん1と9も使えません。
・九であがると断么九は成立しませんし、他に役がないのであがれません。ツモ九なら門前清自摸和が成立するのであがれます。リーチをしましょう。
・対々和、断么九のあがりですね。断么九はスピードはありますが、役牌ほどの強さはありません。使う状況と上手な使い方をよく考えましょう。
断么九についての雑感
断么九は門前でも鳴いても良い役です。また中張牌で構成すれば順子でも刻子でも使えることから、無形という自由度の高い特性を持ちます。
スピードも利便性も「役牌」には一歩ゆずりますが、無形という便利な特性を利用して、上手く鳴けるようになると、自分一人でできることが増えます。
断么九とドラを組み合わせたバランスの良い速攻、とにかくスピードに特化した断么九のみの速攻、緊急回避や敵の攻撃をつぶすための仕掛け、役牌との両天秤で仕掛けていざ危なくなったら役牌を受けに使いつつ回す・・・などなど、バリエーション豊かな利用方法が考えられます。
喰い断を使いこなせるかどうかで、場に対する影響力が変わってくるので、テクニカルな役という印象です。
断么九のメリットとデメリット
メリットは、スピード、無形という利便性です。
デメリットは、材料が中張牌なのでいざという時に受けが効かないということです。
断么九を狙う目安
・中張牌が多く含まれている
・老頭牌がからむ搭子が少ない
上記の目安ではなかったとしても、断么九以外の役が見えないような場合、強引にでも断么九のほうへ寄せていくこともよくあります。
その理由は、「断么九は鳴ける」ということです。
鳴ける姿勢にしたいがために喰い断を狙うわけです。この意識の差は特に東風戦などの短期決戦では大きいものになります。
昔は喰い断ナシのルールもけっこう多かったのですが、その頃の打ち筋を引きずっているような人は、重苦しい門前志向の麻雀だと思います。
でもそれだと今の麻雀にはスピードでついていけないんじゃないかと思います。
断么九は鳴く形を取りたいから狙うんです。
門前で狙う場合は、どちらかというと「ついでに」とか「断么九もついたらいいな」というぐらいの感じです。
上手に使い分けましょう^^