役の系統は大きく分けて対子系、一色系、端っこ系、順子系の4つがあります。そしてそれぞれに役を構成する材料が異なります。
分類がすこし「???」って役も中にはあるのですが、まだまだ試験的なものですのであまり気にしないでください。現時点では私はこう考えているという個人的なものです。
順番に説明していきましょう。
※表中の索子に赤5が入っていませんがミスです。でもこの記事においては重要ではないので修正の予定はありません。あしからず。
対子系の材料
対子系の役はすべての牌を材料として利用できます。
おもに狙うのは『四暗刻』 『七対子』『三暗刻』『対々和』の4つ。
『四槓子』『三槓子』については狙うとかいう意識はあまり無く四暗刻、三暗刻、対々和の延長線上にある感じです。
すべての牌を利用できるけれども、重ならないことには対子系の役は狙えませんので、重要なのは「対子場かどうか?」になります。
配牌の時点で対子や暗刻が複数あるとか、妙に重なってくるツモだとかが重要であって、材料には制限がありません。
材料に制限が無いということは、どんな牌でも使えるし、捨てることもできるということです。
対子場については↓の記事で書いていますのでよかったらお読みください。
端っこ系の材料
端っこ系には么九牌を対子、刻子で揃えるタイプ(別の側面から見ると対子系と言えなくも無い役)とチャンタ系がありまして図は2つ用意しました。
それらとは別に分類に困ったのが「役牌」と「国士無双」なのですが、どちらもひとまず前者のタイプに入れておきます。
么九牌52枚を材料として構成される役です。その性質上、対子か刻子(または槓子)の形になります(※国士無双をのぞく)。
役ごとにそれぞれ材料が異なりますが、かぶってるものもある上にそもそも52枚という狭い範囲の材料で構成するので、他の役も同時に狙うという手作りになりやすいと言えます。
たとえば配牌では九種九牌で国士無双を狙いながら手を進めていき、字牌が重なってきて混老七対子とか小三元になった。なんてのはけっこうある話です。
この場合は、国士無双を遠くに見据えていながらも、材料が似ている他の役を同時に見ながら手を進めていく感じになります。
【么九牌のみで構成する役】
『役牌』 役牌3枚
『字一色』 字牌(7種類✕4=28枚)
『大四喜』 四風牌(4種類✕4=16枚)
『小四喜』 四風牌(4種類✕4=16枚)
『大三元』 三元牌(3種類✕4=12枚)
『小三元』 三元牌(3種類✕4=12枚)
『清老頭』 老頭牌(6種類✕4=24枚)
『国士無双』 么九牌(13種類すべて必要)
『混老頭』 么九牌
先ほどまでの役は対子、刻子で構成する端っこ系でしたが、数牌の2378を老頭牌とくっつけて順子にすることも可能な役2つです。
普通は端っこ系との役というとこれらチャンタ系と混老頭、国士無双ぐらいかなとも思います。さっきのはどっちかというと役満という印象が強烈すぎますからね(^_^;)
材料として使える牌が52枚から100枚に増えましたし、便利な数牌のおかげでチーも可能です。ただし、便利だからこその弊害として23の両面なら4が、78の両面なら6が安目を引くことになり役が崩れてしまいます。
ちなみにさきほどの「九種九牌→国士無双狙い」で牌が重なるのではなく、老頭牌を含む順子が次々と完成して混全帯么九や純全帯么九になることもよくあります。
【么九牌と2378で構成する役】
『純全帯么九』 老頭牌とそれを含む順子
『混全帯么九』 老頭牌を含む順子と么九牌
端っこ系は不便な牌を材料とするのでその分だけ高い手になりやすい傾向があります。しかも似ている材料を扱うので同時に複数の役を狙える場面も多いです。
一色系の材料
わざわざ図にはしませんでしたが、一つの色と字牌で構成するのが一色系です。材料の枚数は数牌9種類と字牌7種類でそれらが4枚ずつなので、
16種類✕4=64枚
が材料です。役によっては字牌を使わずに一色の数牌のみで構成しますので、そちらは
9種類✕4=36枚
となります。
【一色で構成する役】
『九蓮宝燈』 数牌1色
『清一色』 数牌1色
『一気通貫』 数牌1色9枚
※一気通貫は一色系の他に順子系の属性となりますが、部分的に一色で構成できる役なのでこちらに入れました。
【一色と字牌で構成する役】
『混一色』 数牌1色と字牌
『緑一色』 特定の索子と發(索子の23468發。6✕4=24枚)
※緑一色は混一色の亜種と言えなくもないですが、他の役と比べても材料があまりにも特殊過ぎるのであまり考えなくてもいいかと思います。なにしろ材料が限られていますのでね。
一色系の場合は清一色を狙っていながら混一色、混一色を狙っていながら清一色というような場面がけっこうあります。
順子系の材料
こちらも図にはしませんでしたが、役を構成する部分は便利な数牌です。それから、平和だけ役牌を利用できませんが、他の役は役を構成する部分以外では字牌も制限なく活用することができます。
数牌は3つの色それぞれ9枚ですので、
27種類✕4=108枚
となります。
材料として使える牌は確かに多いのですが、順子系の役の場合はその面子に合わせて自動的に制限を受けることになるので、108枚という数の多さは実はそれほど有利ということにはなりません。
この108枚をいつでもOKというのは「リーチ」などの特殊な役だけです。
その108枚から役牌の分を引いた牌を材料として利用できる役に「平和」がありますが、御存知の通り平和という役は他に縛り(後述)があるので、他の系統に比べて材料が多いというのがこれまたアドバンテージとはなりません。
【同じ順子が必要な役】
『二盃口』 数牌12枚
『一盃口』 数牌6枚
まったく同じ順子が必要になりますので、連続した数牌の対子ととらえることもできます。
【違う色で同じ位置の牌が必要な役】
『三色同刻』 数牌9枚(刻子)※
『三色同順』 数牌9枚(順子)
異色の同じ位置の数牌が必要となるので、わりと厳しい条件と言えます。
※三色同刻は本来は対子系の役だと思うのですが、材料で分類したらここにおさまるしかありませんでした。刻子で構成するのに順子系というのはおかしいので、分類のほうを「順子系」ではない他の単語(たとえば数牌系とかかな?)に変更すべきかもしれません。
【残りの役】
『平和』 数牌とオタ風
『断么九』 中張牌
「平和」は108枚の数牌から順子を3つ作り、もう一つは必ず両面にしないといけない。オタ風は雀頭としてのみ使えます。そして門前役という大きな制限もあります。わりと厳しい縛りなのに1翻しかないんですよね(^_^;)
断么九に使える牌は図にしました。
はい。みんな大好き中張牌です^^
便利過ぎて皆が欲しがる牌ですので、のちのち当たり牌にもなりやすいという側面もあります。
多く持っていればそれだけ効率よく手作りがしやすいと言えますが、打点に直接的につながる牌とは言えません。
何しろ断么九はたったの1翻ですから、対極に位置する么九牌で構成される高い役とは比べものにならないのです。
とにかく中張牌の利点はその利便性にあります。速度や効率を重視する時には非常に扱いやすい材料と言えるでしょう。
・・・が、しかし、だからこそ持ちすぎてしまうとその利便性が仇となりうるというリスキーな性質を合わせ持っていることになるのです。
これは字牌を大事に扱っているとそれが少しずつわかってきますよ^^
※参考記事
あとがき
手作りと読みについての記事を書こうとしたら、役の系統と材料の話が必要と思えたのでこの記事を書きました。
内容的に過去の記事とどこかでかぶってる部分もあるかもしれませんが、まぁ・・・それだけ重要なことなはずですので。大目に見てほしいなーと(^_^;)
「しつこいかな?」と感じたので図を作成していないものがありますが、気が向いたらそのうち作成するかもしれません。
忘れるからここにメモっておこうかな。
数牌、一色系の図
いや・・・やっぱいらないかな?
数値だけは載せたし、わかるよねぇ?
やっぱしつこい気が・・・(^_^;)
記事をお読みいただきありがとうございました。