雀鬼流のドラの早切り禁止にはヤバイほどのトレーニング効果がある

雀鬼流のルールに「ドラの早切り禁止」というものがあります。基本的に聴牌までドラを切り出すことができないというルールです。

これは雀鬼流の中の厳しいルールのうちの一つではあるのですが、超強力なトレーニング効果があるすごい縛りだと私は考えています。

 

少なくとも、やるのとやらないのでは意識の差が段違いであることは間違いありません。

よくわかっていないような人たちは、このルールをデメリットしかないと考えてまったく試してみようともしませんが、騙されたと思ってしばらくやってみればいいのにと私は思うんです。

「聴牌までドラ切り禁止」はただの足かせではない

これはあくまでも私の個人的な考えですが、雀鬼流の厳しいルールは自らの動きを制限するだけの手かせ足かせではなく、強くなるために作り出された矯正用器具とでも言えるようなものだと思うんですよ。

雀鬼流のルールを守って何度も麻雀を打っていると、自然と字牌やドラに対する意識が変化していきます。

それまでまったく見えていなかった情報がすこしずつ見えるようになっていく感じです。

これはやってみないとわからないと思います。

 

雀鬼が何を考えて雀鬼流ルールを設定したのか、きっと雀鬼本人にしかわからないような部分もあるはずですし、我々のレベルでははかりしれないようなところもあるとは思いますが、私はこのルール(他の雀鬼流ルールも同様)を何年も守っていたことで得たものが多くあります。

その一つはドラへの高い意識です。

ドラは影響力の強い牌だから大切に扱うべき

麻雀のルールでは、ドラを持っている状態であがると1枚につき1翻になるわけですが、ここではその意味をすこし考えてみましょう。

ドラを簡単に捨ててしまうような人は、このへんをイマイチわかっていないのではないでしょうか?

 

ちょっと大雑把に言ってしまうとドラっていうのは、

1枚増えるごとに点数が倍になる

ってことなんですよ?

もうこれだけですごい牌でしょ?

 

1000点の手にドラが1枚あれば2000点になるし、2枚あれば3900点になる。

3枚あればもうほとんど満貫になってしまうのです。

 

自分がドラを持っているのであれば、それを使い切ってあがればオイシイし、他人が持っている場合は自分にとっては脅威となるかもしれません。

ドラというのはそういう大きな影響力がある特殊な牌なんです。

 

現実社会で例えると鉄や石油などのような資源という感じにとらえるとわかりやすいと思います。

鉄や石油が有効に利用できるどうかは自国の状況(自分の手牌)次第ですが、他国に渡してしまったら有効活用されてしまうかもしれないでしょう?

そんな重要なものを簡単に捨てるのはやめたほうがいいです。

ドラを簡単に切るのは迂闊なのでやめたほうがいい

ドラを簡単に切ってしまうような人は、それだけドラを雑に扱っているということなんですよ。

だからドラに対する意識がいつまで経っても低いままなんです。

 

雀鬼流ルールのドラの早切り禁止を守っていると、ほとんど強制的にドラに対する意識が高まっていきます。

当然のことながら手の中にドラが常にあるので、それを利用した手作りを意識するようにもなります。

単純に攻撃力アップの効果がありますし、ドラを鳴かれることが少なくなることもメリットです。

ドラが使いにくい場合は自分があがりにくくなることもあるにはありますが、それはそれで自分のツキの状態を計る目安にもなります。

 

雀鬼流ルールの「聴牌までドラ切り禁止」とまではいかなくても、不用意にドラを切ることは絶対にやめたほうが良いです。

簡単に言ってしまうと、それは「迂闊な行為でしかないから」です。

 

ドラに対する意識がしっかりしている側からすると、迂闊にドラを切られることは「なにやってんだアイツは」ということになります。

これは別に雀鬼流のルールはまったく関係がありません。雀鬼流だからそういうことを言ってるわけではないのです。

ドラはそーゆー牌なんですよ。

ドラを早めに切るというおかしな思考

「いつまでもドラを持っているとあとあと危ないから早めに切る」という人も多いですが、これもおかしい考え方です。

ドラが危険ということがわかっているなら、その周辺には気をつけることができます。

でもそのドラを切って鳴かれてしまったら、今度はどこが危険なのかわからなくなるじゃありませんか。

 

早めに切るということは、まだ自分があがれるかどうかわからないうちに、ドラを切ってしまうということですよね?

聴牌できるかどうかもわからないうちに、使いづらいからってドラを切ってしまうのは変だとは思いませんか?

ドラを捨てるということは、ドラを敵に鳴かれて有効利用される(利敵行為)可能性を作ります。鳴かれなかったとしてもドラの位置を全員に教えてしまう(情報漏洩)。

 

しかもドラを切って自分の手は安くなるわけでしょう?スピードやあがりやすさを優先してドラを切るのでしょうけど、もしポンされたら相手に強力な武器をあたえてしまう。

安い手で向かっていけますか?相手は最低でも満貫クラスですよ。しかも早い巡目で、です。

自分が聴牌するまでとは言いませんが、自分の手が整ってきて勝負にいける目処がついてから切るようにしないとデメリットのほうが大きいと私は思います。

 

もちろん、ドラを切らなければいけない時もありますが、それなりの理由がないと切るべきではありません。たいした理由もなくドラを切ってしまうのは迂闊です。

ドラを雑に扱うなんておかしいんです。もっと大切に扱うべきだと思います。

あとがき

私は雀鬼流道場へ何度か足を運んで勉強させてもらったことがあります。

第一打字牌切り禁止は守れていたんですが、聴牌までドラ切り禁止はうっかり切ってしまうことがけっこうあって、そのたびにペナルティとして「あがり放棄」になります。

だんだんうっかり切ってしまうことは減っていきましたが、しばらく道場へ行かずにいるとまたいつの間にかうっかりミスが出てしまうんですよね。

 

周囲に迷惑をかけてしまうことが心苦しくて、そのうち道場へは行かなくなりましたが、今でも雀鬼流のルールは守って打つように心がけてます。

記事をお読み頂きありがとうございました。

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