この記事では麻雀の読みをする時に有用な筋(スジ)と現物(ゲンブツ)について書いています。
※以降は「スジ」「現物」で統一表記します。
スジは読みを行う上でそれなりに役立ちますが、けっして万能というわけではありません。そのあたりについても説明していきます。
スジの基本
スジとは両面搭子(リャンメンターツ)の両側の待ち牌のことを言います。
二三 と持っているなら両脇の一と四がスジ、
③④ と持っているなら両脇の②と⑤がスジということになります。
三面聴の場合は、
45678 と持っているなら、45の両脇と78の両脇がスジなので369がスジです。
それぞれの色に三種類のスジがあります。
147(イースーチー)索
258(リャンウーパー)索
369(サブローキュー)索
一四七(イースーチー)萬
二五八(リャンウーパー)萬
三六九(サブローキュー)萬
①④⑦(イースーチー)筒
②⑤⑧(リャンウーパー)筒
③⑥⑨(サブローキュー)筒
現物とスジをたよって危険牌を見極める時に役立ちます。
現物とスジ
たとえば⑤を切っている人は、⑤が待ち牌であっても他家からロンすることはできません。
フリテン※だからですが、これを現物と言います。現物はもっとも安心して切れる安全牌です。
※参考記事→フリテンとは?
同じく⑤を切っている人がリーチをしてきた場合、⑤のスジである②か⑧を切ることを「スジをたよる」と言います。
⑤を切っているならば、③④、⑥⑦という両面の待ちは当たらないというわけです。
でも①③の嵌張待ちなら②は当たりますし、⑦⑨なら⑧は当たります。
また②②⑧⑧というシャンポン待ちなら②も⑧も当たります。②か⑧の単騎待ちも当たります。
「スジをたよる」と言うのは、あくまでも両面待ちにしか通用しません。
でも両面待ちというのは良い待ちですので、両面待ちでリーチというのは多いです。
だから「スジをたよる」というのはそれなりに有効ではあります。
現物とスジをたよってベタオリする方法はプロから学べ
・現物はロンされない
・現物のスジは安全かもしれない
これを利用してベタオリする方法は、毎日毎日飽きもせず多くの人達がベタオリなさってますから、あらためて私が説明するまでもないと思います。
ABEMA(旧abemaTV)の麻雀チャンネルなどでプロの対局を見てみましょう。
リーチがかかるとすぐにベタオリを始めるプロが大勢いらっしゃいますので、彼らの逃げ回る姿を見て学びましょう。
大丈夫です。私などよりメチャンコ上手です。さすがプロです。
「これぞまさしくベタオリ!」というのを何度も何度も見せてくれます。
現物とスジをたよったベタオリは誰でもできること
現物とスジをたよったベタオリと言うのは、すでに見えている情報から安全そうな牌を選択して、まるで単純作業のように切っていくということでもあります。
何度か見てやり方をおぼえて練習していけば誰でもできるようになりますので、それほど難しいことではありません。
絶対に振り込めないような状況で相手の手が読めない場合などは、この方法でベタオリしていくのもやむを得ないでしょう。
でも覚えておいてください。
さきほども説明したように、スジというのは両面待ちにしか通用しません。
嵌張、辺張、単騎、シャンポン待ちの場合はスジというのはまったく役に立たないのです。
ですので、読みを行う上で重要なことは、スジがどうとか言う前に、相手がどんな手を作っているのか?どのあたりの牌をもっているのか?ということのほうが重要になります。
スジを過信するのは実はけっこう危険ですので、ほどほどに頼るぐらいにしておいたほうが良いかと思いますよ^^
記事をお読みいただきありがとうございました。