この記事は麻雀の「鳴き」について徹底的にまとめています。鳴きのメリットとデメリットをしっかりと理解すると、攻防の判断をするのに役立ちます。
鳴きとは?
麻雀には「鳴き」というものがあり、難しい言葉では「副露(フーロ)」と言います。
「鳴き」「副露」とは、大雑把に言うと「他家(自分以外の対戦相手のこと。読みは「ターチャ」)が捨てた牌をもらうことができる」ということです。
※初心者の方向けにはこちらの記事で解説しています。
反対語と言ってしまうとすこし語弊があるのですが、「鳴き」の反対語は「門前」です。
鳴きのメリット
「鳴き」のメリットは「上手に鳴けば手作りが早い」ということです。
麻雀においてスピードはとても重要な要素ですので、うまく鳴いて素早くあがることができれば非常に強力な武器となります。
他家よりも先にあがってしまえば、他家の攻撃を完全に防ぐことになるからです。
他家がどんなに一生懸命に大きい手を作っていても、こちらが先にあがってしまえばいいわけです。
まぁ、もちろん鳴きは他家も使えますのでそうそう簡単にはいきませんけどね(^_^;)
うまく使えば強力な「鳴き」ですが、残念ながらデメリットもあります。
鳴きのデメリット
①鳴くと成立しなくなる役がある
役の条件に門前であることが必須となる役があります。立直、平和、一盃口などがそうですが、これらの役は鳴いてしまうと成立しなくなってしまいます。
②鳴くと1飜下がる役がある
清一色、一気通貫、三色同順などの役は鳴いてしまうと1飜下がります。このことを「食い下がり」と言いますので覚えておきましょう。
③立直はできなくなる
鳴いてしまうと立直はできなくなります。当然のことながら一発も裏ドラもなくなります。
④他家に手を読まれやすくなる
鳴くということは、他家が捨てた牌をもらうと同時に自分の手牌の一部を晒す、つまり公開することでもあります。これは他家にかなりのヒントを与えることになるので、自分の手を読まれやすくすることになります。
⑤防御がしにくくなる
鳴いて晒した部分は固定することになるので、捨て牌として切ることはできなくなります。固定した分だけ手牌の枚数が減りますので、切る牌の選択肢が減るということになります。
切る牌の選択肢が減るということは、防御がしにくくなるということです。
「鳴き」のデメリットまとめ
①②③のデメリットから考えると攻撃力が下がり、攻撃の幅も狭まるということになります。
特に③の立直、一発、裏ドラという点数がより高くなる可能性を捨て去ることは非常に大きいと言えます。
④⑤のデメリットは防御力が下がるということですが、これはあまり気にしなくて良いのではないかと思います。
なぜならば、鳴く時は「攻撃を完遂すると決めた時」だからです。
鳴いたならもう防御など気にしてる場合ではありません。やるかやられるかです。
鳴くのであれば、最初からそういう覚悟で鳴くべきだと私は考えています。
まとめ
さて、スピードは早いけどデメリットがたくさん存在する「鳴き」ですが、それならなるべく鳴かないで手を進めたほうが麻雀では有効なのでしょうか?
攻撃力も防御力も下がってしまい、メリットは素早いことだけ。
ちょっと想像してみましょう
「パンチは軽いが素早く動くのでこちらの重いパンチはなかなか当たらない」
「ハエたたきで一撃するだけで殺せるはずなのにすばしっこくて捕まえられない」
「足が速すぎてぜんぜん追いつけない」
某キャラのセリフを借りると、
「当たらなければどうということはない」
そうなんですよね。
いくら攻撃力が高くても当たらなければ意味がないんですよ。
また防御力がいくら高くても、麻雀では最終的に点数の高いほうが勝ちなわけですから、まずは攻撃を当てることができなくては意味がないのです。
攻撃の成功率を高めるためには、どうしてもスピードを重視しないとダメなわけですよ。
ところで、実はこの記事はこちらの記事の鏡でうつしたような内容となっています。
どちらの記事でも重要視しているのは「スピード」についてです。
麻雀ではとにかくスピードというのは大事な要素となります。
「いくらスピードが早くても攻撃力が低過ぎてしまってはやっぱり意味がないんじゃないかな」
もちろんそういう方もいらっしゃるでしょう。その通りです。
いくら素早くてもハエ並みの攻撃をいくら当てたって人間を倒すことはできませんし、もしハエが人間から一撃でも喰らえばただではすみません。
だから鳴くからには何らかの意味が必要ですし、攻撃力についてもよく考えて鳴く必要があるのです。
門前と鳴きを状況によってうまく使い分けることで、それぞれの特性を活かすことを考えてみましょう。
鳴きと門前のバランスが大事と言えます。
参考記事→『門前と鳴きのバランスについて』
記事をお読み頂きありがとうございました。