この記事では不要牌と関連牌について具体例をあげて説明しています。
河の見方、読みを理解する上で必要になる知識です。
※関連記事→麻雀の河の見方
具体例をあげて説明していきますが、その前にすこし注釈をつけさせていただきます。
不要牌、関連牌というのは一般的にも使われている言葉ではあるのですが、当ブログでは私個人の独自の解釈(下記を参照)で定義して使用しています。
【当ブログでの解釈】
不要牌→まったくいらない牌
関連牌→もしかしたら使えたかもしれない牌
他の方とはニュアンスが違うかもしれませんのでご注意ください。
※各具体例の捨て牌は、説明をわかりやすくするためにその多くが「手出し」の牌になっています。
序盤に捨てられるのは不要牌
序盤に捨てられるのはその手牌の中で「不要牌(=まったくいらない牌)」です。
自分が手作りをする時に、序盤に切っていく牌について考えてみましょう。どんな理由でどんな牌を切っていますか?
たいていの場合は「まったくいらない牌」から順番に捨てているはずです。
具体例1
たとえばこんな配牌だったらどの牌から切っていくでしょうか?
東一局 北家 ドラ ②
一四四五八11357⑦西發
一、西、八、⑦、發などが候補にあがると思います。
どうしてかというと、使えそうにないからですよね。
言い方を変えると「使えるかもしれない牌以外の牌」ということになります。
それが不要牌です。
これらは序盤に切られていく牌で、こんな感じで河に並びます。
一西八⑦發
具体例2
もうすこし具体例をあげていきましょう。
東一局 西家 ドラ ①
三五1258②④⑦⑨⑨北發
8、1、2、北、發などを捨てていきたいですね。でも7をツモってきたら両面になるので8は捨てませんし、發をツモったら対子になるので捨てずに使おうとして残します。
ツモによって不要牌というのは変化していきます。
河にはこんな感じで並んでいきます。
812北發
具体例3
これはどうでしょうか?
東三局 南家 ドラ 8
一三六九88④⑤⑥⑦東南發
この手はドラが対子なのでぜひともあがりたいところですね^^
字牌はすべて役牌なのでこのうち1つでも重なってくれれば、鳴いて手を進めることが容易になります。
でも筒子の連続系がとても良い形なので、中張牌を集めて喰い断ドラドラ(またはドラ3)という道も見えます。
となるとまず九に目がいきます。
その次は一、そして一を捨てるならフリテンになってしまう可能性のある三も捨ててしまいたいです。でも四を引くと絶好の両面搭子になりますし、重なればポンしていくこともできる牌ですので、役牌の重なりか断么九かというのが判断の分かれ目となるでしょう。
この段階では不要牌は九ぐらいしかありません。ツモ次第で不要牌が変わっていくのです。
もし断么九のほうになっていくのであれば、不要牌は么九牌ですので字牌は優先して切られていく可能性が高いです。その場合は河にこんな感じに並ぶでしょう。
九南發東
でも役牌のどれかがすぐに対子になったり、⑧、⑨(二を引いた場合も同様)を引いたりすると、役が断么九には決まりませんので、字牌がすこし遅れて出て来るかもしれません。
九一三南
不要牌はその手がどの方向へと向かっていくかによって決まるということです。
さて次は関連牌についてです。
あとから出てくるのは関連牌
不要牌が無くなった頃には、手牌はある程度ととのった感じになっているはずです。
そこから捨てられていくのは「関連牌(=もしかしたら使えたかもしれない牌)」ということになります。
不要牌の説明の中で「使えるかもしれない牌以外の牌」という言い方をしたのが不要牌です。
ということは、ある程度ととのった感じの手牌には「使えるかもしれない牌」が多く集まっていることになります。(※受けの牌、安全牌などは例外)
「使えるかもしれない牌」が有効牌を引くことにより、使う形が決まるたびに不要になり押し出されていきます。
だから関連牌というのは「もしかしたら使えたかもしれない牌」ということになるのです。
具体例1
言葉だけではわかりにくいと思いますので具体例をあげて説明していきましょう^^
東一局 北家 ドラ ②
一四四五八11357⑦西發
ここに⑥、七、三、4の順番でツモって来たとしましょう。
ツモ⑥ 打一
ツモ七 打西
ツモ三 打發
ツモ4 でこの形になります。(ある程度ととのった感じ)
三四四五七八11357⑥⑦ ツモ4
四を切るか7を切るかですが、その四も7も「もしかしたら使えたかもしれない牌」というのがなんとなくわかると思います。
河はこうなります。
一西發四
一西發7
どちらの場合も3巡目までが不要牌、そして4巡目の牌は関連牌となります。
具体例2
もういっちょいきましょう^^
東一局 西家 ドラ ①
三五1258②④⑦⑨⑨北發
ここに⑤、發、七、4、六の順番でツモってきたとしましょう。
ツモ⑤ 打8
ツモ發 打1
ツモ七 打2
ツモ4 打北
ツモ六 でこの形です。(ある程度ととのった感じ)
三五七45②④⑤⑦⑨⑨發發 ツモ六
三、②、⑦が候補にあがると思いますが、それらが関連牌ということになります。
河はこうです。
812北三
812北②
812北⑦
4巡目までが不要牌、5巡目は関連牌となっています。
関連牌がどんな牌なのかはもうわかりましたよね^^
具体例3
もう一ついきましょう。(この具体例ではツモ切りする牌もあります)
東三局 南家 ドラ 8
一三六九88④⑤⑥⑦東南發
ここに南、東、1、⑤、四、③の順番でツモってきたとします。
ツモ南 打九
ツモ東 打一
ツモ1 打1
ツモ⑤ 打三
ツモ四 でこの形です。(ある程度ととのった感じ)
六88④⑤⑤⑥⑦東東南南發 ツモ四
面子の材料はすでに足りていて四も六ももう不要です。
ツモ四 打四
ツモ③ 打六 でこの構えです。
88③④⑤⑤⑥⑦東東南南發
東、南、8をポンすれば満貫聴牌、受けの牌である發もありまさにベスト。
それはいいのですが、河はこうなります。
九一1三四六
この場合はどこまでが不要牌でどの牌が関連牌だったのかがわかりにくいケースであると言えます。
3巡目までは不要牌ということでいいでしょう。
三はどういう理由で捨てられたかというと、嵌張を処理したので不要牌とも言えますし、「もしかしたら使えたかも?」という関連牌の条件を微妙に持っているとも言えます。
そして次の四はツモ切りしていますが、これはフリテンになってしまうから捨てたということです。六もそれと似たようなものです。
では三、四、六は関連牌?それとも不要牌?
どちらも微妙ですが、分類上(※私の独自の定義によるものです)は関連牌ということになります。
ひとまずは、関連牌は微妙な場合もあるということを覚えておきましょう。