サンマ捨て牌読み 具体例14~16

サンマ捨て牌読みの具体例14~16です。

※スマホで見る場合に、捨て牌の画像がうまく表示されなかったり小さくて見えづらいことがあるみたいなので、テキストでも書いております。ツモ切り、手出しの情報はテキストのほうで見てください。

例14

東1局東家 ドラは東

【捨て牌】

 

【テキスト】

九西一③中白
 ↓ ↓
2リーチ

 

【気づくこと】

典型的なタンピン系の捨て牌に見えるけれども、気になることが一つあります。

③ツモ切りの時点で中や白のほうを手の中に残しているという点。

九西一までは単純に絶対に使わないであろう孤立牌を処理しているということで良いでしょう。で、中、白は役牌として使える可能性があるので残した。

 

その程度(九、西、一よりもいくらかマシ程度という意味)の中や白よりも、タンピン系なら扱いやすいであろう③を不要とする理由はなんだろう?

いろいろな可能性が考えられるのですが、

まず他の部分はほとんど出来上がっていたのだろうということ。

そして③ツモ切りの時点で筒子の下のほうは持っていない、または、形がもう決まっている(メンツが完成している、もしくは両面以上の好形)。中や白を残していることから後者である可能性は低い。

 

いずれにしろ③周辺で待っている可能性は低め。確率0ではないけど考えにくいです。

それよりも、孤立した役牌を残した理由として、索子の一色という可能性を警戒したほうがいいと思います。

リーチ宣言牌である2は初めて出てきた索子でありその直前に役牌連打。見方によっては索子の一色手に見えなくもない捨て牌です。

 

ここまで索子が1枚も出てこなかった理由を考えたら、索子をいっぱい持っていて形が決められなかったから捨てることが出来なかったわけで。染まっているかどうかまではわからないけど、索子の一通、染め手は十分に考えられます。

ですのでこの捨て牌は、待ち牌はよくわからないけれども索子は怖いし、ダブ東のドラは当然メチャンコ恐ろしい。でも筒子は勝負にいっちゃおうかなということで良いと思います。

もしも③ツモ切りが、②ツモ切りだったらここまで染め手を警戒しないんですけどね。3~7の中張牌が役牌よりも先に捨てられる理由を考えてみると、その危険に気づけるという感じ。こうして見ると②ツモ切りだった場合でも危険っちゃ危険ですね(^_^;)

 

【実際の手牌】

例15

東1局南家 ドラは⑦

【捨て牌】

 

【テキスト】

⑨中4④リーチ

(すべて手出し)

 

【気づくこと】

たった4枚しかヒントが無いのでこういうリーチは読まなくても良いとは思います。無視して突っ込んで返り討ちにできることも多いですし、手の安い高いもこれだけじゃわかりませんのでね。

だって読めるわけないでしょう?

 

⑨中までは普通の切り出しでタンピン系の捨て牌ですが、4、④と立て続けに中張牌を連打してリーチ。配牌の時点でほぼ揃っていたということでしょう。

4を捨てた理由はどうにでも取れます。

445からの4切り、344からの4切り、467からの4切りなど、もしくは単に孤立していただけなのか。

極端なケースでは4555からの4切りや、3344455から4を切って一盃口を確定させた、なんてのもあります。もちろんこれらのケースは恵まれ過ぎていて考えにくいのですが、これら以外にも様々な形からの切り出しがいくらでも考えられますので、読むだけ無駄と言いますか・・・(-_-;)

 

リーチ宣言牌である④も同様です。

読もうにも読めないので考えても仕方がありません。

それになにより、こんなに早いリーチを真面目に読んでもしょうがないのです。

ただ、ドラで当たったら嫌なので、私はよっぽどのことがない限りドラ(赤ドラ含む)は勝負しません。他の牌はすべていっちゃいます。

当たったら当たったで、まぁいいか、という感じ?(^_^;)

 

【実際の手牌】

例16

東2局西家 ドラは③

【捨て牌】

 

【テキスト】

一9⑤⑧4發
↓   ↓

2①リーチ

 

【気づくこと】

一、9までは普通の切り出しですが、ドラとつながる⑤が出てきてビックリ。

この時点でちょっと気をつけて見ておいたほうがいいです。相手が初心者の場合ならその限りではありませんが、それなりに打てる人がドラ周辺を早い巡目で捨てた場合、ドラの対子(または暗刻)を持っていると見ておいたほうが良いでしょう。

 

加えて、これほど早くど真ん中の牌を不要とするならタンピン系ではないはずです。

タンピン系ではない場合の可能性は、一色系、端っこ系、対子系です。もしくは、それらのどれでもなくやっぱりタンピン系なんだけど、もうすでにほとんど揃っているということです。

でもリーチまですこしモタモタしてますので後者のケースでは無さそうですね^^

 

色に偏っていないので一色系ではないし、端っこ系でもないので残る可能性は対子系だけです。

対子系の役は七対子、三暗刻、四暗刻、そして対々和。

鳴いていないので七対子、三暗刻(ていうかツモり四暗刻の形)を警戒しておいたほうが良いでしょう。

 

対子系で危険なのは老頭牌、字牌、28の牌、それから捨ててある牌のスジで待っていることもよくあります。

あとど真ん中の牌だけど赤ドラも一応ね。言わずもがなですが当然ドラは切れません(-_-;)

 

七対子や対々和は初心者の方なら3~7の牌で待ってしまうこともよくあるのですが、3~7の牌って誰もが扱いやすい牌なのでそもそも場に出て来ない可能性が高いです。

この捨て牌は見る人が見れば対子系にしか見えませんので、そういう読みが上手な人の裏をかいて「あえて3~7の牌で待つ」という小賢しい手もあるにはあるのですが、あまり効率は良くありません。

場に出てきやすい老頭牌や字牌(特にオタ風)で待つのが基本であり常套手段。たとえ読まれていても、、、です。

結局はこっち(対子系は么九牌で待つのが基本、28の牌はベター、3~7の牌で待つのは悪手)が王道と言えます。

 

【実際の手牌】

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