麻雀のプレイスタイルには色々とありますが、攻撃型、守備型などざっくりとした表現で表される事が多いです。
でも同じ攻撃型という種類であっても、効率重視なのか打点重視なのかでスタイルはまったく違うタイプになります。
麻雀は要素が多いので、その軸も多くて複雑なのですが、この記事では「攻撃重視、守備重視」と「手役重視、効率重視」という要素の2軸で図に表してみました。
麻雀のプレイスタイル 「攻撃↔守備」と「手役↔効率」の2軸
下の図は攻撃重視、守備重視、手役重視、効率重視(速度重視)の要素を軸として、麻雀のプレイスタイルを細かく分類して表したものです。
当ブログは攻撃重視と手役重視に重きを置いていますので、相反する属性である守備重視のほうにはヒドイ言葉を使用している場合も多くあります。
しかしながら効率や速度を軽視しているわけではありませんので、すこし矛盾を感じることもあるかもしれません。
でも平面の2軸で表すとこうなってしまうので仕方がありません(^_^;)
多少ゆるやかにとらえていただくとありがたいです。
攻撃重視から時計回りに説明していきます。
攻撃重視
とにかくあがりたくてしょうがない人達です。
「うりぼう→猪→猪武者」とクラスアップしていくルートは、シンプルで非常にわかりやすいので初心者の方におすすめいたします。
「無謀くん」は武器の扱いをよく知らないまま攻撃に専念するようなイメージです。そのまま手役を勉強せず効率のほうへと流れていくと「いってこい」になります。武器(手役)の扱いを学ぶと強くなっていけるでしょう。
攻撃、手役重視
「うりぼう」や「猪」が手役を重視すると「ファイター」や「いってこい」になります。
さっきの「いってこい」とこちらの「いってこい」では、いってこい(収支がトントン)になる原因が異なります。
図の左上のほうは「たくさんあがるけど打点が低い」ですが、図の右のほうは「打点は高いけどあがり率が低い」という感じです。それぞれに課題が異なります。
「ヤバイ人」というのはその名称の通りアブナイ人です。
あがりは高く早いので、猪武者の上あたりのほうが良いかとも考えましたが、手役を重視することで成立するであろう速度なので、この位置になりました。
手役を重視すると速度は遅くなると考える人も多いですが、鳴きを意識した形を取ることでその欠点は緩和されます。
最強のプレイスタイルということで良いかと思います。
「打撃系」はとにかく打点に重きを置く攻撃スタイルです。「ファイター」は「猪武者」と「打撃系」の中間ぐらいのイメージです。
手役重視
とにかく手役を重視するタイプです。攻撃にしろ守備にしろ受け身な印象です。自分から積極的に攻めるでもなく、せっかくの破壊力が活かされていないイメージ。
「重戦士」はそのストレートな進化をした上級職、それよりもやや守備よりになった人を「カウンタータイプ」とします。
せっかく手役を重視しているならば、その攻撃力や利便性を活かしたほうが強くなれるはずです。
そのまま防御を捨ててアグレッシブに攻めれば、あっさり勝ちに回れる可能性が高いタイプとも言えます。
手役、守備重視
ここからはすいませんけど辛口になります。
「考え過ぎ」は守備を意識しはじめてから、うまくいかなくなってしまった人達の総称です。
手役を重視している人がそうなると「鳴けない人」になり、病状が悪化すると「動けない人」「重苦しい」へと変化します。さらに悪化すると「岩・鉄など」になり何もしないまま試合終了ということもあるでしょう。
お願いですから人間へと戻って戦ってください。
手役を重視するなら鳴きも意識した形を考えましょう。それと、まだ見ぬ結果をネガティブに考えたりせずに、失敗してもいいからガンガン試していきましょう。
パワーはあるのですから、それを活かしていかないと宝の持ち腐れです。
守備重視
「考え過ぎ→臆病者→空気」というルートは弱くなっていくルートです。守備を重視するというのは「弱気になっていく」ということですので、多くの方がたいていそうなります。
過去に私もここを通って「臆病者」や「空気」などになり、さらにどんどん弱くなっていきました。
「臆病者」は「考え過ぎ」よりもさらに弱気になってしまった状態です。そのまま病状が悪化すると「空気」となります。
ここを読んで自分のことだと思ったら今すぐ防御を捨てましょう。
守備、効率重視
「とにかく他家にあがられる前に自分があがろう」
そういう思考が「焦る人」を生み出します。よく鳴くけどあがりにはつながらず、あがれても点は低い。鳴いていても他家に先制されるとおとなしくなる。
よく見かけるタイプの弱い人です。守備が上手になると「ガヤ」へと変化しますが、あがりの打点や命中率が高まるわけではないので、常に稼ぎが少ない状態です。さらに悪化すれば「雑音」となります。
「焦る人」が牌効率などを学んであがり率が上昇すると「慌てる乞食」へと変化します。「慌てる乞食はもらいが少ない」をそのまま体現しているような人です。
守備の意識が高いのですぐ逃げますが、何か得がありそうな時は慌てて飛び出していって拾おうとします。
この症状がさらに進むと「泥棒」や「早いだけ」になっていきます。「泥棒」は場に供託された点棒があると素早く拾って逃げていこうとします。
「早いだけ」はそれすらできない重病人です。
ここで説明した患者さん(?)達は、1から考え方を改めないと一生このあたりから抜け出せないでしょう。
ネガティブな思考や未熟な人達の価値観により洗脳され、間違った道へと入ってしまったかわいそうな犠牲者だと言えます。
どうか、ネガティブ思考から抜け出して、麻雀の面白さを思い出してほしいと私は思っています。
効率重視
速度重視とあまり変わりませんが、「牌効率」や「確率論」を重視する人達と言ってもいいかと思います。
攻撃力は高くありませんが、手数とスピードに優れたスタイルです。私の印象ではわりと人気のあるプレイスタイルかと思います。
この方向のストレートな進化形を「機械」としますが、なんなら「デジタル」でもいいかもしれません。ただこの軸にはデジタル、オカルトという要素は入れていないので、あえて別の単語を当てはめました。
やや守備よりを「シーフ」としていますが、都合の良い時だけ前に出てきてヤバそうならトンズラするというイメージからです。
これらの打ち方すべてに言えることですが、確かにスピードは速いので脅威になる場合もあります。主導権を握っている時は強いです。しかしながら、みな一様にパンチが軽いので「怖さ」というものがありません。
効率、攻撃重視
「ハエ→ツバメ→スピードスター」のルートは、牌効率を学びつつ攻撃の意識を持ち続ければ進めます。
攻撃への意識や手役よりも牌効率に興味を持った「初心者」の方がまず「ハエ」となり、よくあがりよく振ります。彼らはとにかく元気です。
牌効率をさらに学び速度と攻撃がレベルアップして「ツバメ」へと進化。そのまま進化すると「スピードスター」、若干守備よりの「ローグ」、攻撃よりにかたむくと「いってこい」です。
このあたりのスタイルは効率重視と比べて攻撃よりの分だけあがり率が高いです。
でもパンチの軽さという欠点があります。効率重視と同様に主導権を握れれば強いのですが、無視されて突っ込んで来られるとけっこうもろいです。
パンチが軽い打ち手に共通する欠点は、正体がバレたら「なんだ怖くねーじゃん」となってズカズカと踏み込まれて蹂躙されてしまうことです。
初心者におすすめのスタイルのルート
1位 「うりぼう→猪→猪武者」
2位 「ハエ→ツバメ→スピードスター」
3位 「効率重視→機械→ローグ」
上記の順で進化していくのがおすすめです。
もーとにかく攻撃一辺倒でシンプルな猪武者を目指すルートがベストです。これが1位。
2位はスピードスターを目指す道。攻撃の意識を強く持ちつつスピード特化していく打ち方となります。
3位は俗に「デジタル打ち」と言われる道です。ひとまず牌効率をしっかりと学ぶことを最優先します。守備の意識を持つことで稼ぎは少なくなってしまいますが、大きな怪我もしないスタイルと言えます。ある程度まで行ったら攻撃の意識を高めてローグ→スピードスターへと目指していくとよろしいかと思います。
他の・・・というか、守備重視の方向にあるスタイルは当ブログではすべて推奨しません。
守備重視は弱気に通じるので、100%麻雀が弱くなると考えています。
攻撃こそ最大の防御です。
最強のプレイスタイルは?
攻撃、手役重視の項で説明した「ヤバイ人」が最強のプレイスタイルだと思っています。
効率重視とは反対側の手役重視のほうに位置していますが、あがりのスピードは速いです。
図の軸では表現していない隠れパラメータがあると思ってもらっても良いですが、打点の高さとスピードを両立できているタイプとなります。
手役重視と一口に言っても、門前派、鳴き派、バランス派などに分けられます。図で表している「重戦士」とか「重苦しい」というスタイルは、言わば門前派の方々です。
意地悪な言い方をしてしまいますと、「鳴ける形を意識できていない」から門前思考になり、鳴くべき時に鳴くことができないので遅いのだ、ということになります。
手役を重視した上で鳴ける形を意識すれば、打点とスピードを両立した攻撃姿勢で戦えるのです。
鳴きによりスピードにのるようなあがりをすることで、門前の手も早くあがれるのですが・・・このへんはオカルトになってしまうのでまたの機会に(^_^;)
っていうか「雀鬼様への道」という漫画を読むのがおすすめです。
ぶっちゃけたことを言うなら、「ヤバイ人」というのは私がこれまでに対戦した雀鬼会の選抜選手などのことです。超レアではありますが極稀にフリーにもそういう人は出現します。
アイツラ人間じゃないです(オイ)
当時の私の力量ではまったく勝てませんでした( ;∀;)
彼らは早くて高い手を容赦なく連続でツモ和了りするんですよ。
理論とか科学的証明とかそんなの私はどうでもいいです。そういう人が何人も実在するのを見ているし、彼らにそんな麻雀を教えたのは雀鬼なことは明らか。
本気で麻雀が強くなりたいならば、雀鬼の麻雀について知っておいたほうが良いことは間違いないでしょう。
プレイスタイルというより姿勢の一つ
ここまでプレイスタイルということで説明してきましたが、実際には姿勢の一つと考えたほうが良いと私は思います。
たとえば何よりもあがりスピードを重視したい場合は、「スピードスター」がベストの姿勢であり、基本姿勢が「重戦士」や「打撃系」の人も「スピードスター」の姿勢で打つ。
南二局でもう親番が無くて、逆転を目指すにはとにかく高い手を作らないといけないような時は、普段は「効率重視」であっても「手役重視」や「打撃系」の姿勢でチャレンジしてみる。
そういう扱い方をしたほうがよろしいかと考えます。
で、色々な考えの人がいるのはもちろんわかるんですが・・・
雀鬼の麻雀や雀鬼流の方々のおっかない麻雀を何度も目の当たりにすればですね、「ヤバイ人」の方向に最強の道があるってことは明らかなんですよ。
軸は他にもありますが、それを考慮しなくともすでに答えは出ています。
古い作品ですが、「雀鬼」のVシネマなどに登場する裏プロ(代打ち)と呼ばれる超人的な麻雀の強さを持った方々がいます。
彼らにはそれぞれに様々な特徴はあるにはあるんでしょうけれども、ほぼ全員が「ヤバイ人」だったと想像することができ、その中で20年間無敗でいられたのが雀鬼・桜井章一だったのだと思われます。
あなたが強くなりたいのであれば「攻撃、手役重視」の方向が断然おすすめです。
私のプレイスタイルの変遷
現在の私はファイターがもっとも近いスタイルですが、もちろんいきなりそうなったわけではありません。
こんな感じで変遷したと思います。
うりぼう→猪→いってこい→考え過ぎ→臆病者→空気→焦る人→速度重視→ツバメ→無謀くん→攻撃重視→猪武者→ファイター→打撃系→重戦士→カウンタータイプ→考え過ぎ→鳴けない人→重苦しい
で、鳴きを意識した形を取るようにしたことで、効率や速度を取り戻してファイターのほうへと戻っていった感じです。
現在は「ファイター」を極めることを目指していて、猪武者、ファイター、打撃系のあたりを行ったり来たりしながらいつか「ヤバイ人」へと進化できたらいいなぁ、という感じです。
他の要素(自力↔他力、オカルト↔デジタル など)を軸にすると、また違ったプレイスタイルの表現もできるのですが、今回はひとまずここまでとしておきます。
記事をお読みいただきありがとうございました。