麻雀点数計算の練習問題100問のスタート地点です。
こんなにいっぱい問題を解かなくても途中で習得できてしまうと思いますが、良い練習になりますし自信にもつながります。
点数計算ができるようになれば今よりもっと麻雀が楽しくなりますよ^^
※牌の表記について
萬子→二三四 筒子→④④④ 索子→789 字牌は東、南、西、北、白、發、中、となっています。
麻雀の点数計算はとにかく練習問題の数を多くこなす
点数計算はとにかくたくさん数をこなすことが大事です。
最初のうちは細かいことはあまり気にしないでとにかく練習問題を多くこなしましょう。
説明をキッチリ読んで理屈を完璧にすることよりも、数をこなして慣れていくほうが習得は早いです。
やっているうちに疑問点や気になる点が自然と出てきますので、そうなったら調べてみましょう。そのほうが知識の吸収が早く効率的です。
実はこういう姿勢は麻雀を打つ時や、何か新しいこと(麻雀以外でも何でも)にチャレンジする時などにもとても有効と言えます。
「よくわかんねーけどとりあえずやってみる」
「やってみてから判断する」
「やりながらなんとなく体で覚えていく」
頭で考えることは二の次です。
「習うより慣れろ」の心構えでガンガン挑戦していきましょう^^
※これを別窓で開いておくと便利です→『点数計算 練習用の表セット』
点数計算について復習する
→麻雀の点数計算 効率よく学ぼう
役について復習する
→『役一覧』
問題1
[1] 「門前ロンかどうか?」
[2] 「牌の組み合わせの符は?」
[3] 「あがり方(待ち)の符は?」
[4] 「符の合計は?」([1]+[2]+[3])
[5] 「役の飜数は?」
[6] 「点数は?」
それぞれの答えをだしてみましょう(回答はすこし↓にあります)
【回答】
[1] 「門前ロンかどうか?」
門前でロンなので副底は30符ですね
[2] 「牌の組み合わせの符は?」
西家なので西は役牌です。役牌の対子は2符。他は順子なので0符。合計2符です。
[3] 「あがり方(待ち)の符は?」
両面待ちなので0符です。
[4] 「符の合計は?」([1]+[2]+[3])
30+2+0=32符 繰り上がって40符です
[5] 「役の飜数は?」
これは画面に出ていますね。立直が1翻、ドラが4翻で合計5翻です
[6] 「点数は?」
子(西家)の40符5翻は満貫8000点です。振り込んだ人から8000点をもらいます。
問題2
[1] 「門前ロンかどうか?」
[2] 「牌の組み合わせの符は?」
[3] 「あがり方(待ち)の符は?」
[4] 「符の合計は?」([1]+[2]+[3])
[5] 「役の飜数は?」
[6] 「点数は?」
さっきと同じです。一つ一つチェックしてみましょう。
【回答】
[1] 「門前ロンかどうか?」
門前ロンなので副底は30符です
[2] 「牌の組み合わせの符は?」
⑨⑨の対子は役牌ではないので0符です。⑤⑤⑤と666は中張牌の暗刻なのでそれぞれ4符、999は么九牌の暗刻なので8符。そして555はロンして出来た刻子なので明刻となります。中張牌の明刻は2符です。合計で18符です。
[3] 「あがり方(待ち)の符は?」
シャンポン待ちは0符、ロンあがりは0符です
[4] 「符の合計は?」([1]+[2]+[3])
30+18+0=48符 繰り上がって50符ですね
[5] 「役の飜数は?」
画面に出ていますね。対々和が2翻、三暗刻が2翻、赤ドラが2枚で2翻。合計6翻です。
[6] 「点数は?」
子(西家)の50符6翻は・・・っていうか6翻は何符でも跳満12000点です。振り込んだ人が12000点を支払います。
問題3
[1] 「門前ロンかどうか?」
[2] 「牌の組み合わせの符は?」
[3] 「あがり方(待ち)の符は?」
[4] 「符の合計は?」([1]+[2]+[3])
[5] 「役の飜数は?」
[6] 「点数は?」
同じようにやってみましょう
【回答】
[1] 「門前ロンかどうか?」
ツモあがりとありますので門前ロンではありません。副底は20符です。
[2] 「牌の組み合わせの符は?」
白は役牌です。役牌の対子は2符つきます。他は順子なので0符です。合計は2符ですね。
[3] 「あがり方(待ち)の符は?」
両面待ちは0符、ツモあがりの2符がついて合計で2符です。
[4] 「符の合計は?」([1]+[2]+[3])
20+2+2=24符 繰り上がって30符です
[5] 「役の飜数は?」
画面に出ていますね。立直が1翻、門前清自摸和が1翻、ドラが1枚で1翻。合計で3翻です。
[6] 「点数は?」
子(南家)の30符3翻は1000、2000です。子2人から1000点ずつもらい、親からは2000点もらいます。
問題4
[1] 「門前ロンかどうか?」
[2] 「牌の組み合わせの符は?」
[3] 「あがり方(待ち)の符は?」
[4] 「符の合計は?」([1]+[2]+[3])
[5] 「役の飜数は?」
[6] 「点数は?」
【回答】
[1] 「門前ロンかどうか?」
ツモあがりなので副底は20符
[2] 「牌の組み合わせの符は?」
五と④の暗刻がそれぞれ4符ずつで合計8符
[3] 「あがり方(待ち)の符は?」
妙な待ち方してますが、これは「345 4」と見るなら単騎待ち、「35 44」と見るなら嵌張待ちとなります。どちらでも2符です。そしてツモあがりの2符と合計で4符です。
[4] 「符の合計は?」([1]+[2]+[3])
20+8+4=32 繰り上がって40符です。
[5] 「役の飜数は?」
これは画面に出ていますね。
正しくは「門前清自摸和(メンゼンチンツモ)」かな。通称は「ツモ」で1飜。
「タンヤオ」とありますが漢字で書くと「断么九」ですね。2~8の数牌だけを使ってあがるとつく役です。1飜。
「ドラ」とありますが赤五のことですね。1飜です。
合計で3飜。
[6] 「点数は?」
40符3飜の子のあがりは5200点ですね。ツモあがりなので親から2600点、子2人から1300点ずつもらいます。「イチサンニーロク」というやつですね。
問題5
[1] 「門前ロンかどうか?」
[2] 「牌の組み合わせの符は?」
[3] 「あがり方(待ち)の符は?」
[4] 「符の合計は?」([1]+[2]+[3])
[5] 「役の飜数は?」
[6] 「点数は?」
【回答】
[1] 「門前ロンかどうか?」
鳴いてないので門前です。そしてロンあがりですので副底は30符です。
[2] 「牌の組み合わせの符は?」
メンツはすべて順子なのでそれぞれすべて0符です。西の対子はというと、西はオタ風なので役牌ではありません。合計0符ですね。
[3] 「あがり方(待ち)の符は?」
嵌張待ちなので2符です。ロンあがりは0符。合計2符ですね
[4] 「符の合計は?」([1]+[2]+[3])
30+2=32 繰り上がって40符ですね
[5] 「役の飜数は?」
みんな大好き「立直」が1飜。
「一発」とありますが、これは立直をかけてから鳴きのない1巡目であがると1飜つく役です。
「ドラ」は赤五のことですね。1飜。
[6] 「点数は?」
子の40符3飜は5200点。振り込んだ人から5200点もらいます。
問題6
東家のツモあがりは何点ですか?
【回答】
[1] 「門前ロンかどうか?」
鳴いてないので門前ですが、ツモあがりなので副底は20符です。
[2] 「牌の組み合わせの符は?」
すべて順子ですね。対子も役牌ではありませんので0符です。
[3] 「あがり方(待ち)の符は?」
両面待ちなので0符です。
ツモあがりなので2符つく・・・のですが、ちょっとした問題があります。これは例外なのです。ひとまず「?符」としておいて、先へと読み進んでください。
[4] 「符の合計は?」([1]+[2]+[3])
20+0+?=??? いったい何符なのか?
いつもと違いますがあまり気にせずに先へと読み進んでください
[5] 「役の飜数は?」
場を見ると立直していますので「立直」1飜
そして門前でツモあがりしていますので「ツモ(門前清自摸和)」1飜
2~8の数牌だけであがっているので「タンヤオ(断么九)」1飜
赤⑤の「ドラ1」1飜。
さて、あと一つの役は「平和」という役で、実はこれが問題なのです。
「ヘイワ」ではなく「ピンフ」と読みます。
役の条件は一言で言うと「符がつかないあがり」なのです。漢字からも「平らなあがり」というのがなんとなくわかります。
手牌の構成を見るとメンツはすべて順子で0符です。そして対子も役牌ではないので0符。両面待ちも0符。
つまりあがり点が0符になるのが「平和」という役の条件なのです。でもツモあがりには2符つくというのも符計算のルールです。
ですので、実は「平和」という役はツモあがりの場合は成立しないというルールも存在します。一部のゲームではこの設定が整備されていて「ツモピンフ有り」「ツモピンフ無し」などと設定できるようになっています。
で、今の麻雀業界で主流なのは「ツモピンフ有り」のほうです。そして、このルールにはツモピンフを認める代わりにこういう取り決めがあります。
「ツモピンフの場合はすべて20符で計算する」
ですので、これは20符で計算します。「平和」は1飜。
つまり、20符5飜ということになります。
※ポイント
これは点数計算の例外的な部分だと思ってください。むしろ「平和」は符計算の必要がないので、実は丸暗記で良いのです。
ロンあがりなら必ず30符、ツモあがりなら必ず20符です。
例えば子のロンあがりならば、1飜「1000」2飜「2000」3飜「3900」4飜「7700」5飜「満貫」となりますのでこれを丸暗記でOK。簡単です。
親のツモあがりなら1飜は無しです(必ず「ピンフ」と「ツモ」がつくので)。2飜「700オール」3飜「1300オール」4飜「2600オール」5飜「満貫」。
[6] 「点数は?」
親の20符5飜は満貫。4000オールです。
さんざん例外的な符計算の説明をしてきましたが5飜あれば何でも満貫です。
問題7
東家が上家の三をロンあがりしました。何点ですか?(裏ドラは無し)
【回答】
[1] 「門前ロンかどうか?」
門前ロンなので副底は30符です。
[2] 「牌の組み合わせの符は?」
組み合わせを見るとすべて順子です。そして対子も役牌ではないので0符。
[3] 「あがり方(待ち)の符は?」
さて、「一二 三四五」と見れば辺張待ちですが、「一二三 四五」と見れば両面待ちで「平和」の役がつきます。
こういう場合、点数が最大になるほうを選択しなければいけません。
普通は飜数のほうが影響が大きいので、後者の「平和」がつく両面待ちにするのが普通です。でもここでは両方を計算してみましょう。
前者なら2符。後者なら0符、っていうか平和でロンあがりなので30符で確定となります。
[4] 「符の合計は?」([1]+[2]+[3])
前者の場合
30+0+2=32 繰り上がって40符。
後者の場合は30符です。
[5] 「役の飜数は?」
前者の場合、役は「立直(1飜)」「ドラ1赤1(2飜)」で3飜
後者の場合、役は「立直」「ドラ1赤1」「平和」で4飜
[6] 「点数は?」
前者:親の40符3飜→7700
後者:親の30符4飜→11600
となってやっぱり飜数が多いほうが点は高くなります。なので後者の11600点を選択します。
そしてここに注目!
赤丸で囲んだ箇所を見てください。なんか棒があって「×1」とありますよね。
これは場に出ている「積み棒(黒いほう)」と「リーチ棒(赤いほう)」の数を表しています。立直はあがった東家が出したもので、あがった人がもらえます。
ここで大事なのは「積み棒」のほうです。100点棒のことなのですが、1本でているということは「1本場」ということなので、これに300点ついてあがった人がそれを余分にもらえます。
ですので、11600+300=11900となり、回答は11900点が正解です。
一応は説明しましたが、今はあまり気にせず次の問題へと進みましょう。
ただ「積み棒×300点」をあがった人が余計にもらえるということはなんとなく覚えておいてください。
※問題1~7までの画像はこちらのゲーム『麻雀天聖』の画像を利用させていただきました。下の記事で遊び方を説明してます。
問題8
東3局北家 2本場 ドラ西 裏ドラ北
①②②③③④④234567 ①ツモ 立直後2巡目
さて、問題から画像が無くなって文字だけになり、とてもシンプルになってきました。でもいつも通りいってみましょう。
【回答】
[1] 「門前ロンかどうか?」
副底は20符
[2] 「牌の組み合わせの符は?」
[3] 「あがり方(待ち)の符は?」
[4] 「符の合計は?」([1]+[2]+[3])
これは平和の形ですので[2][3][4]はまったく考えなくて良いです。「平和ツモ」は20符で計算します。
[5] 「役の飜数は?」
「立直」1飜 「ツモ」1飜 「平和」1飜
筒子の部分のこれ、
①②②③③④④ (①ツモ)
分解すると
①②③ ②③ ④④ (①ツモ)
となります。同じ順子が2つそろったこの形は「一盃口(イーペーコー)」という1飜役になります。
合計で4飜です。
[6] 「点数は?」
子(北家)の20符4飜は5200点。子2人から1300点ずつ、親から2600点をもらいます。
・・・っと、忘れてはいけません!2本場なので「積み棒2×300点」の600点をいただかなければいけません!
例7では振り込んだ人だけが支払いましたが、この場合はそれぞれ1人1人から積み棒の数だけもらいます。
つまり、子2人から1300+200=1500点ずつ、親から2600+200=2800点をもらいます。
「イチサンニーロクの2本付け」と申告すればよろしいでしょう。
※補足(というか老婆心です)
筒子の分解部分ですが、
① ②③④ ②③④ (①ツモ)
という単騎待ちにもできます。でもこれでは平和がつかないので1飜下がってしまいます。
例7で説明したように点数が最大になるほうを選択しましょう。符よりも飜数のほうが影響は大きいです。
問題9
東4局東家 1本場 ドラ3
二二四五六23467 ⑥⑥⑥ポン 5ロン
【回答】
[1] 「門前ロンかどうか?」
副底は20符
[2] 「牌の組み合わせの符は?」
2符
[3] 「あがり方(待ち)の符は?」
0符
[4] 「符の合計は?」([1]+[2]+[3])
20+2+0=22符 なので30符
[5] 「役の飜数は?」
「タンヤオ」「ドラ1」
2飜
[6] 「点数は?」
親(東家)の30符2飜は2900点
1本場なので300点を足して、
回答は3200点です。
「ニックは3200点です」と申告するとよろしいでしょう
問題10
南1局南家 ドラ2 裏ドラ④
六六七七七③④⑥⑦⑧678 ⑤ツモ 立直後3巡目
【回答】
[1] 「門前ロンかどうか?」
副底は20符
[2] 「牌の組み合わせの符は?」
4符
[3] 「あがり方(待ち)の符は?」
2符
[4] 「符の合計は?」([1]+[2]+[3])
26符は30符
[5] 「役の飜数は?」
立直 ツモ タンヤオ 裏1
4飜
[6] 「点数は?」
子の30符4飜は7700点。子2人から2000点ずつ、親から3900点をもらいます。
「ニセン、ザンクです」と申告するとよろしいでしょう
さらに問題を解く場合はこちら→点数計算の練習問題(11~20)
あとがき
さていかがだったでしょうか?
最初のほうはとても丁寧に説明していますが、途中から小難しい要素が入ってきたり、説明が簡素化されたりしています。
書いている私からしてみると、自転車に乗れない人の練習に付き合いながら、こっそり補助輪を外したり、支えると言っておきながら手を放したりしているような気分でした。
今の麻雀ゲームってほとんどが親切過ぎる設計になっているので、点数計算はもちろん何でも自動でやってくれちゃうんです。
いたれりつくせり過ぎて、人間自体があまり考えないようになってしまうという弊害もあると思います。
また、現在の社会は他人様の失敗にうるさ過ぎるようなところがあるので、みなさんちょっと難しく考え過ぎてしまうくせがついてしまっているんです。
私にはこの2つの要素が人間から何らかの大事なものを奪い、強く成長することを妨げているように思えてなりません。
しかし、初心者の方がいきなり慣れている人と打ってもあんまり良いことはありません。お互いに不満な思いを味わうことになることが多いと思います。
だから初心者の方が麻雀のルールや点数計算を覚えるためにゲームを利用するのはとても有効です。
でもだからってゲームの便利さに依存し過ぎないように気をつけましょう。
点数計算は自分1人でできるようになりましょう。そうじゃないと麻雀は絶対に強くなれません。
友達や仲間と打つ場合でもなるべく自分で点数計算をしていくようにしましょう。最初のうちは間違ってもかまいません。
やってみて始めてわかることも多々あるわけですし、最初から完璧にできるわけもないので失敗したって良いんです。
恐れずにチャレンジし、いっぱい失敗しながらすこしずつステップアップしていきましょう^^
次の記事はこちらです→『【麻雀】点数計算の練習問題(11~20)』