前回の記事で「両面」「嵌張」「辺張」について説明しましたが、これらは語尾に「待ち」をつけて「両面待ち」「嵌張待ち」「辺張待ち」といった使い方もします。
待ちの種類は他にもありますので、本記事で解説していきます。
解説が終わったらおなじみの復習クイズで脳を刺激しましょう。
「シャンポン待ち」と「単騎待ち」
たとえばこんな形の場合
ここに⑧か東が来れば刻子が完成してアガリです。
このようにどちらかの対子の牌を待っているこの形を「シャンポン」と言います。
漢字で書くと「双碰」となりますが、なんだか見たことないような漢字で難しいので「シャンポン」または「シャボ」でおぼえましょう。「シャンポン待ち」「シャボ待ち」などと言って使います。※当ブログでは「シャンポン」で統一表記しています。
「シャンポン」は待ち牌が必ず2つになります。
さきほどの例で⑧なら、
東なら
という形になり、どちらかが刻子、もう一方が対子となります。
お次はこんな形の場合
これはすでに4面子が完成している形で、あとは雀頭が揃えばアガリになる形です。この手牌では東が来れば雀頭が完成してアガリとなります。
このように対子が完成するのを待つ形を「タンキ」と言います。漢字で書くと「単騎」です。
単騎(タンキ)待ちは基本的には1枚を待つ形なのですが、数牌の場合はけっして1枚とは限らない場合があります。
たとえばこんな形の場合です
これだと完成していないのは筒子のこの部分です。
④がくれば ④④⑤⑥⑦
⑦がくれば ④⑤⑥⑦⑦
となって雀頭が完成してアガリとなりますね。これは両面待ちにも見えるかもしれませんが、厳密には単騎待ちです。この形は俗に「ノベタン」と言われますのでなんとなくおぼえておいてください。
ここまで待ちの形を紹介してきましたが、これらは基本の形です。
両面(待ち) 2枚
嵌張(待ち) 1枚
辺張(待ち) 1枚
シャンポン(待ち) 2枚
単騎(待ち) 1枚
待ちは2枚が最大になっていますが、実際にはこれらの待ちが複合して3枚以上の待ちになることもあります。
たとえばこんな形の場合
待ち牌はどれでしょうか?回答はすこし↓にあります。
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回答:二、五、八
この形は萬子以外の部分は完成しています。
問題になるのは萬子のこの部分、
これは「三四五」「六七」、または「三四」「五六七」と解釈することができます。前者なら「五」と「八」が待ち、後者なら「二」と「五」が待ちとなるので「二」「五」「八」の3枚が正解となるわけです。
この形は両面待ち2つの複合系でちょくちょく見かけますのでおぼえておきましょう。
お次はこんな形の場合
待ち牌はどれでしょうか?回答はすこし↓にあります。
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回答:6、9、中
この形は萬子の部分は完成しています。
問題になるのは索子と字牌のこの部分、
これは「78」「999」「中中」、または「789」「99」「中中」と解釈することができます。
前者なら両面の「6」と「9」が待ちとなり、後者ならシャンポンの「9」と「中」が待ちとなるので、「6」「9」「中」の3枚が正解となります。
この形は両面とシャンポンの複合系です。
他にも色んな複合系の待ちが存在しますが、3つ以上の待ち牌が存在するものを「多面聴(タメンテン)」と言います。今はなんとなくでいいので頭の片隅にでも入れておきましょう。
復習クイズ
[問題1]
上の手牌の待ち牌をすべてあげてください
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[回答]
[問題2]
上の手牌の待ち牌をすべてあげてください
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[回答]
[問題3]
上の手牌の待ち牌をすべてあげてください
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[回答]
[問題4]
上の手牌の待ち牌をすべてあげてください
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[回答]
[問題5]
上の手牌の待ち牌をすべてあげてください
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[回答]
[問題6]
上の手牌の待ち牌をすべてあげてください
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[回答]
[問題7]
上の手牌の待ち牌をすべてあげてください
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[回答]
[問題8]
上の手牌の待ち牌をすべてあげてください
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[回答]
[問題9]
上の手牌の待ち牌をすべてあげてください
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[回答]
[問題10]
上の手牌の待ち牌をすべてあげてください
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[回答]
お疲れ様でした。次の記事はこちらです。
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