麻雀が好きな人なら一度くらいは青天井という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。
これは満貫とか跳満などの点数を固定の点数にせずに、すべて計算するというルールです。
点数計算の正式なやり方を知らないと算出できません。
ここでは点数計算の正式な計算方法と青天井ルールについて説明します。
麻雀の青天井ルールとは?
天井を見上げて青い空が見えるということは、屋根が無いということです。
ギャンブルの世界では青天井と言えば賭け金の上限をつけない無制限。
証券用語で青天井というと「物や株の相場が最高値を更新して上がり続けていくような状態」だとか。
どちらでも「上限が無い」ということで、麻雀の青天井ルールも同じです。
麻雀の点数計算をすでに習得した方ならおわかりかと思いますが、麻雀のあがり点は1飜につき倍にしていくので、制限をしないととんでもない点数になります。
ここで言う制限とは「満貫」とか「跳満」「倍満」などのことです。
青天井ではその制限を取り払って「正式な点数計算」ですべて計算して割り出します。
通常ルールなら8000点の場合でも、青天井ルールではもっと大きくなる場合があるということです。その危険性がどれほどなのかは記事の後半で具体例をあげていますのでそちらが目当ての方はこちらからどうぞ^^
正式な点数計算については次の項で説明してます。
【麻雀】点数の正式な計算方法
実は麻雀の計算はとてもシンプルで、[副底]を[翻数]と同じ数だけ倍にしていくだけです。
計算式にするとこうなります。
この[基本点]というのが、子のツモあがりの時に子1人が支払う点になります。
[飜数]に+2しているのは場ゾロと言われるものです。場についている2翻のことでバンバンとも言いますが、あまり気にしなくてもOKです。
基本点がわかればあとは支払う時の決めに従えばいいのですが、この点がすこし複雑というかわかりにくいんですよね。
・親は収支が2倍
・あがった人が他の人数分をもらう
整理してみるとこれだけなんですが・・・(^_^;)
まぁ、例をあげていったほうがわかりやすいです。実際にいくつか計算してみましょう。
例:子の30符3翻ツモあがりの場合
副底が30符
飜数が3+場ゾロ2で合計5
計算式はこうなります。30×2の5乗、すなわち・・・
30×2×2×2×2×2=960
10の位は切り上げるので子1人が支払う点数は1000点です。親が支払う点数は切り上げる前の数字(基本点)に2をかけます。つまり、
960×2=1920
で、これを切り上げて2000点。これが親が支払う点数になります。
30符3翻は1000、2000で合ってますよね。
続いてロンあがりの場合です。
例:子の30符3翻ロンあがりの場合
30×2×2×2×2×2=960
ここまではツモあがりと同じですが、さらに4をかけます。
960×4=3840
で、切り上げて3900点です。
なぜ4をかけるかというと、人数分だということですね。子1人が1で親は倍払うので2。つまり子1+子1+親2で4です。
これがツモあがりとロンあがりでずれることがある理由です。
続いて親の点数で例をあげてみましょう
例:親の30符2翻ツモあがりの場合
30×2×2×2×2=480
この480は子一人が支払う点数(基本点)ですが、親の収支は2倍なので子からは倍もらえます。2をかけて960、切り上げて1000点を子3人からもらいます。
例:親の30符2翻ロンあがりの場合
30×2×2×2×2=480
子の場合は4をかけましたが、親は子3人から2倍もらえるので6をかけます。
480×6=2880
切り上げて2900点です。
ちゃんと点数表と合ってますよね(^_^;)
これだけ覚えておけば計算で点数を割り出せる
整理してみると覚えれば良いのはこの3つだけです。点数表を見なくても計算であがり点を割り出すことが可能です。私はやろうとは思いませんけどね・・・(^_^;)
[副底]×2の[飜数+2]乗=[基本点]
・親は収支が2倍
・あがった人が他の人数分をもらう
ちょっとこれだと手間をはぶき過ぎていて逆にわかりにくいかもしれませんね。
こちらのほうがわかりやすいかもしれません。
[副底]×2の[飜数+2]乗=[基本点]
・[基本点]×4を振り込んだ人が支払う(子のロンあがり)
・[基本点]×6を振り込んだ人が支払う(親のロンあがり)
・[基本点]×2を子1人が支払う点数×3(親のツモあがり)
・[基本点]を子2人が支払い親は[基本点]×2を支払う(子のツモあがり)
どちらでもお好きなほうをどうぞ♪
・・・って普通は必要ないと思います。だって点数早見表を見たほうが手っ取り早いですからね(^_^;)
今の時代にこの正式な計算方法は青天井ルールでしか必要ないと思います。
※早見表を利用した点数計算はこちらで詳しく説明しています。
青天井のあがり点の具体例
たとえば普通のルールでは子の40符4翻は「満貫」ですが、40符5翻も「満貫」で同じ点数になりますね?
ちょっと計算してみましょう
例:子の40符4翻ツモあがり
40×2×2×2×2×2×2=2560
2600を子2人が支払い、
2560×2=5120
親が5200を支払います
合計は、
2600+2600+5200=10400点
普通の満貫8000より2400点高くなりますね
じゃあ5翻だとどうなるか?
例:子の40符5翻ツモあがり
さっきの基本点2560に2をかけて5120ですが、この数字が基本点になりますわな
5200点を子2人から、親からは10300点をもらいます
合計20700点ですなぁ(^_^;)
普通のルールなら8000点のところを20700点ですよ?w
でもこんなのはまだまだ序の口なんです
子のロンあがりの計算式
ロンあがりのほうが計算式が簡単なのでいくつか計算してみましょう
子なら計算式はこうです
[副底]×4×2の[飜数+2]乗→切り上げ→あがり点
例:子の30符8翻ロンあがり
30×4×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2=122880
122900点ですw 全員の持ち点より多くなってるじゃないですかw
普通のルールなら8翻は倍満16000点ですからね
親のロンあがりの計算式
親の計算式はこうです
[副底]×6×2の[飜数+2]乗→切り上げ→あがり点
例:親の50符11翻ロンあがり
50×6×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2=2457600
2457600点ですなーw 本当に麻雀の点数ですかこれw もしお金賭けてやったらいったいどうなるんだw
普通のルールなら親の11翻は3倍満36000点ですがかわいく見えてしまいますね(^_^;)
あとがき
青天井ルールとはこういう危険なものです。
このルールで遊べるオンラインゲームもあるみたいですが、もし遊ぶならお気をつけください^^
※「雀シティ」という麻雀ゲームで、常時公開されているわけではありませんが、青天井ルールで遊べる場があります。
記事をお読みいただきありがとうございました。