駐車場で後ろから入れるのか前進で入るのか、という話

駐車場には入れる方向が決まっている場合もあるが、ここでは入れる方向が特に決まっていない駐車場ということで話をしていく。

つまり前進で入れてもいいし、バックして入れるのもOKという自由な駐車場ね。

 

どこもたいていそうだろ、という方もいるかもしれないので説明すると、場所によっては「前進で入れてください」「駐車は前からお願いします」ということが書かれていることもあるんです。

住宅地と隣接しているなどして、駐車中の車が排気ガスを住宅側へ向けて垂れ流してしまうのを避けるため、というかそれが原因で来るかもしれない苦情を先手を打って防ごうとしている感じなのでしょう。

まぁそれが守られていないこともよく見かけますが、駐車場の持ち主側としては、「うちは前から駐車するように書いてあるんです」と主張することができ、お客さん側の責任ということにして、やっかいな苦情から責任追及をかわすことができる。

 

と、話がずれてきた(^_^;)

本題はこっちです。

駐車スペースへの入れ方が自由な駐車場で、運転に慣れているベテランドライバーは、ほぼ間違いなくバックで入れて駐車します。混雑していて後ろを待たせてしまうような場合は、素早く前進で入れることも例外的にありますけどね。

だからガラガラの駐車場で前進で入れているようなドライバーを見かけたら、それは運転が下手な人、まだ未熟なドライバー、初心者などの方です。

 

なぜ運転が上手な人はバックで入れるかというと、出る時に楽だからです。

前進で入れてしまうと、出る時にバックしなければいけませんので、入れる時は楽ちんでも出る時に面倒になります。そして面倒なだけでなく実は危険もともないます。

 

バックして入れる場合、そのスペースを安全確認してからすぐにバックするのでリスクは低いです。駐車してある状態からバックする時のほうが、安全確認をするのが難しいのですこし危険なんですよ。

※ここで話している駐車スペースは、だだっ広い駐車場の真ん中などにあるようなスペース(前進で入れても前進で出られるタイプ)は除きますよ。車止めがあるタイプについて話しています。

 

一方、運転に慣れていないような人は、出る時のことはまったく考えずに前進で入れてしまうんです。前進のほうが簡単で楽だし、バックして入れるのは慣れるまではすこし練習も必要なので、下手な人はずっと下手なままになってしまいがちなんですね。

でも出る時はもっと難しいことをしなければならないし、リスクもわりと大きい。まぁバックで出す時に何事もなければそれでいいのですが、操作を誤って隣の車にぶつけてしまったり、いつのまにか後ろに来ていた車にクラクションを鳴らされて怒られたり、となることもあるわけです。

 

さて、実はこれ、麻雀の行動にも似たようなものがいっぱいあります。

その前に本質的な部分を抜き出して、シンプルな文言に書き換えておきましょう。

「上手な人は、先に面倒事を片付けているので、後での問題が少ない」

「下手な人は、先に面倒事を片付けないので、後に問題を残している」

 

前者がバックして入れるベテランドライバー、後者が前進で入れる未熟なドライバーということになります。

これは世の中の様々なことに共通して当てはまることでもあり、「真理」とか「世の理」と言ってしまうと大げさだし大仰にもなってしまいますすけど、まぁ・・・「物事の道理」ぐらいには言ってしまってもいいものなのかなと。

ここでは詳しく触れませんが、古くから存在する「ことわざ」などにもなっているほどのものです。

 

で、話を本題のほうへと向かわせますね。

麻雀には「後付け」というものがあります。最近ではかっこつけて「バック」などと言う人もいるみたいですが・・・後付けをするのは前進で入れるようなものですよ。

だから、後付けをしている時点で未熟な打ち手・・・とまで言えるかどうかというのは、ここではひとまず置いておいて。

 

別に「後付け」だけじゃないんだよね。「両面チー」とか「安易に字牌から捨てる」なんかも実は同じことが言えてしまう。

先に抜き出した文言の通り、上手な人というのは先に面倒事を片付ける(消している、小さい芽のうちに摘んでいる)んですよ。

 

未熟な人みたいに先に楽をしようとしたりはしないんです。厄介なことや面倒なことは、自分から積極的に片っ端からどんどん片付けてスッキリさせて、問題を後に残さないようにしています。

これを心がけている人は、問題が小さいうちにサッと解決できてしまうので、結局はこっちのほうが楽で効率的で素早いんですよ。

強い人、人間的に優れている人などはそのことを頭ではもちろん、体験的にもよく知っているのでしょう。

 

麻雀でも何でもそうですが、選択肢を多く持つ人のほうが強いと言えると思います。

後付け、両面チー、安易に字牌から切る、などをするということは、どの場合においても「後の選択肢を減らす」「後の分岐が減る」ということはなんとなくわかる方もそれなりにいらっしゃるのではないでしょうか?

ここではそれぞれについて詳しく書きませんけどね。長いし(-_-;)

※不完全だけど後日書いた参考記事

順手と逆手の話(麻雀)
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私自身は「後付け」はほとんどしません。中付け、王手飛車は普通にします。

「両面チー」を自分から仕掛けることはないです。誰かが鳴いたあと、自分もテンパイを急ぐ必要があって、かつ、どうにか勝負になりそうならばすることもあります。

「安易に字牌から切る」はしません。私は雀鬼流ではありませんが、第一打は字牌以外に切る牌を探しますし、その後も他に不要な牌があるなら字牌よりも先に捨てます。これはもう草むしりみたいなもんです。

 

「先に面倒事を片付ける」を心がけていると自然とこうなると思うんですけどね。

おそらく麻雀ではわかりにくいという方も多いでしょう。

草むしりや清掃で考えてみるとわかりやすいかと思います。

 

で、なんとなくわかってきてから、後付けやら両面チーやらについて考えてみると、だんだんわかってくるんじゃないかな。

「安易に字牌~」については、しばらく雀鬼流を真似して実践し続けてみないとたぶん見えてこない。見えた時には「そういうことか」となって「雀鬼すげえ」ってことになるかもね。

 

ひとまずここまでにしておきます。

記事をお読みいただきありがとうございました。

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