風呂キャンセル界隈?

これほど多様化した世の中では、ちょっとよくわからない単語を聞いても無視することも多い。

でも「風呂キャンセル界隈」という謎の単語は、気になったのですぐに検索してみた。

 

「風呂キャンセル」まではなんとなくわかったが、わざわざ「界隈」というのをつけているのはいったいなぜなのか。

どうやらSNSとかで風呂キャンセルする人達が自然とつながったりして、タグとかにつけ始めたものがいつのまにか定着したものらしい。

 

つまり風呂に(毎日は)入らないような人達がそれなりにいるということだ。

私は別にかまわないと思うが、この習慣を嫌がる人もいるらしい。

そりゃまぁ、なにか臭う場合はわかるけどね。そうでないなら他人の勝手なんだからかまわんでしょう。

 

そもそも毎日お風呂に入れるようになったのは、わりと最近のことだったりする。

ちゃんと調べたわけじゃないけど、日本ではまだ100年ぐらいなんじゃないかな。

 

水道がなかったから、川や井戸から水を汲んでこないといけないし、それが一度や二度じゃないわけだから。

さらに薪も用意しなくちゃいけないし、湯加減の調節のために筒で火に息を吹きかけたり・・・私はさすがに未経験なので年寄りから話を聞いただけだが、かなり大変な仕事だったらしい。

 

昔はお風呂はそれなりに贅沢なものだったのだ。

それが現代社会では水道やらガス湯沸かし器やらで便利になり、風呂を沸かすのも簡単になったし、蛇口をひねるだけですぐにシャワーを浴びれるようにもなった。

だからそれなりに裕福な家庭では、入浴なりシャワーなりを毎日するのが当たり前になっていったんだ。

 

どこだかの試算では、日本人一人一人に奴隷が200人ぐらいついて世話しているようなものなのだとか。

今はおそらくもっとその人数が増えているだろう。

 

贅沢な暮らしができるのはいいことだが、あんまり勘違いしないほうがいいんじゃないのかな。

お風呂に毎日のように入れることって、当たり前のことじゃないよ。

昔よりかなり豊かになった現代社会であっても、何らかの事情があって毎日は無理って人もいらっしゃるはずだ。

 

それに・・・もしかすると、そう遠くない未来にインフラがあちこちでダメになるかもしれないから、風呂キャンセルどころか水の確保すら難しくなるかもしれないわけで・・・

住んでいる地域によっては、早めに不便な生活に慣れておくのもいいかもしれないのかなと。

まぁ先のことはわかんないけどさ。

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