麻雀には「ラス回避」という考え方があり、これをつまらない(良しとしない、邪道などとする場合もある)とする人たちもいる。
この記事では麻雀におけるラス回避について説明し、それをつまらないとするのはいったいなぜなのか?などについて私の個人的な考えを書いていきます。
ラス回避とは?
ラス回避とは、その言葉のとおり「ラスになることを回避しようとすること」です。
ただ人によって「どの程度そうするのか?」というのがそれぞれ違いますので、それらをラス回避という一つの言葉でくくることはできません。
様々な考え方があります。
たとえば私個人の考え方をざっくり書くとこんな感じです。
「自分の親番が無くなって残り2~3局以下になった時、かつ、自分自身がラス目(または2着も遠い3着目)である場合に、すこしラス回避を意識し始める。それ以外の状況下ではラス回避についてはあまり考えない」
親番が残っていればまだ逆転できる可能性は残っていますので、ラス親の時などはラス回避なんてまったく関係ないです。連荘できればトップになれることだってありえますからね。
別の言い方をするとこうかな。
「もう残り局数が少なくて、点棒状況的にトップ、2着は厳しくて、のんびり構えているとラスになってしまいかねないので、どうにかして3着にはすべりこもうと考えて行動する」
私のラス回避に対する考えはそんな感じです。
でも人によっては、まだ親番が残っていようが残っていまいが、東1局からだろうがラス回避を意識しているような場合もあります。
この記事ではその考え方ややり方などについてはあまり詳しく触れませんが、とてもネガティブな考え方ですので、「そういうラス回避はやめたほうがよろしいですよ」というだけにしておきます。
まぁ、すこしだけ書くと・・・
ラス回避麻雀(笑) つまらない
グーグルの検索窓に「ラス回避」と入れてみると、
ラス回避麻雀(笑)
ラス回避 つまらない
というようなワードが関連キーワードとして出てきますが、これはネガティブ過ぎて臆病とも言えるような「ラス回避」のための行動をする人たちを揶揄したようなページが、ネット上のあちこちに存在しているからです。
麻雀というゲームはトップを目指すことが本筋です。
トップが無理なら2着、2着も無理なら3着、という具合になるべく順位の上を目指すことがゲームの目的であって、「自分がラスになるのは嫌だぁぁぁ!」というような行動を優先するのは、(気持ちはわからなくもないけど)少なくともゲームの本筋ではありません。
「ラス回避」は志が低いとも言えます。
だから、つまらないとか言われて馬鹿にされやすいというのがどうしてもあるんですよ(^_^;)
志などという単語を書くと、昭和世代の古い精神論などと逆に馬鹿にされそうですが・・・(笑)
麻雀ではざっくりと以下の順で志が高いと言えると思います。
・トップを目指す
・2着を目指す
・3着を目指す
・ラス以外を目指す(ラス回避)
・ラスになってもいいからあがる(アガラス)
ラス回避は下のほうですので、そもそもそんなことを考えて麻雀を打たない(トップのみを狙う、2着以上を狙う、※ ”最低でも浮きを目指す” なども含まれる)という意識の高い人たちもいるんです。
そういう人たちからしてみれば、ラス回避なんて邪道だとか、○ソだとか、つまらないということになるわけで。他にも「回避するぐらいならいっそ戦って○ね」とか過激な考えの人とかも中にはね(^_^;)
私はそこまで過激ではありませんが、先に書いたように「状況によってはラス回避も考慮する」というスタンスで遊びます。
でもそんな私でも、常にラス回避を意識しているような人たちのネガティブさは、ほとんど病気※だと思っています。
※心理的ホメオスタシスにやられている状態の人達と言える
ラスになることを恐れるのはほどほどにしておいたほうがよろしいでしょう。
まぁ、ラス回避というネガティブな思考になってしまうのは、ゲームの仕様上しょうがない場合もあると思います。
ラス回避ゲーと言われる雀魂、天鳳など
ラス回避という考え方は、もともと古くから存在してはいるのですが、ウマ(順位点)※という麻雀のルールがその原因になります。
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状況次第ではありますが、ラスになるとマイナスが大きくなるので、ラスだけは回避してすこしはマシな3着になろうと考えるプレイヤーがいるからです。
上記はフリー雀荘などでの話ですが、一部のオンライン麻雀ゲームではウマとは別の要素が影響しています。
たとえば天鳳、雀魂などの麻雀ゲームの段位戦では、昇段していくのに必要なポイントが設定されており、これは順位によってそのポイントが加減されます。
良い順位を取ればポイントが多くもらえ、悪い順位ではマイナス、もしくは「増減なし」ということになっています。
ゲーム仕様によって違いはありますが、ラスになると大きいマイナスになるというのは同じで、3着では「増減なし」「微減」という感じです。
そして上の段位になればなるほどラスのマイナスが大きくなっていくというのも同様なんですね。
だからみんなラスになることを極端に嫌がるわけです(^_^;)
フリー雀荘などのウマではトップから順番に、
+30、+10、-10、-30
という具合にトップとラス、2着と3着がそれぞれ反転した値なのですが、これが天鳳や雀魂などの段位戦のポイントの仕様では、
+30、+10、0、-30
とか、
+30、+10、0、-60
などのように、なぜかラスだけのペナルティが大きいというある意味で不公平とも言えるような仕様になっているんです。
これはそれぞれの段位の人数を制御するために必要なことなのか、負けそうになると回線を切って逃亡するような人を減らすための苦肉の策なのか、私にはよくわかりませんけれども、運営さんには運営さんの事情があってそういう仕様になっているのでしょう。
この仕様のせいで、ラスを極度に恐れるネガティブな人が多くなっているというのはたしかです。
そして、彼らのネガティブな行動が、麻雀をつまらないゲームにしてしまうことも多々あります。
何度も言わせていただきますが、麻雀の本筋はトップを目指すこと、より良い順位を目指すこと、です。
ラスを回避することでも放銃を回避することでもありません。
状況的にラス回避が必要になることがあるのはわかりますが、それを主軸に持ってきてしまうのはおかしいということです。
ラス回避しようとしてトップになった、なんてのは変でしょ?だってそれじゃトップになったのはたまたまってことになるじゃないですか。
そうなる可能性を0とは言いませんが、トップを狙った上でトップになるのがベストであって、あくまでもこっちが本筋です。
なんかMリーグとかでも「ラス回避率」なんて数値を見ますけど、重要なのは「トップ率」でしょう。
ラス回避率なんてどうでもいい数値
Mリーグのトップページを見てみると、ラス回避率なんて数値を目立つ場所にはりだしてあるのですが、これってある意味で(選手に対して)失礼になってることもあるんじゃないのかな?
ラスを回避しようとして打ってる人が、プロと呼ばれるような打ち手の中にいるのおかしくないですか?
先に書きましたが、ラス回避は志が低い目標ですので・・・それを目指している時点で「本筋とズレていることをやっている人」ということになります。
みなさんトップ、もしくはより良い順位を目指しているはずなんですよ。
もちろん状況的にそれらが厳しくなって「仕方がなくラス回避を」ということはあるでしょう。
でも最初からラス回避をしようとして打ってる人なんていないでしょ。
プロ、それも一部のトッププロなどと謳われているような人達の中に、そんなおかしな人がいるの?
まぁ、色々と遅すぎてとてもじゃないけど真剣にはMリーグを見ていられないような私には、そのへんのことはよくわかりませんけどね。
すくなくともラス回避率なんてどうでもいい数値だということぐらいはわかりますよ。
勝負から逃げ回ったってラス回避率は高くなりますからね。
トップ0でもラス回避率100%って可能なわけですし、誇れるような数字ではないことは確かでしょう。
ラス回避率が高いことはけっしてすごいこととは限りませんよ(-_-;)
どうせ目立つところにはりだすのであればトップ率でしょう。
どうしてわざわざどうでもいい数値であるラス回避率なんぞを・・・
まぁ。。。天鳳や雀魂などの仕様の影響を受けてネガティブな思考になってしまった人達を集客するための施策なのかもしれませんが、麻雀本来の本筋とはズレていますので本末転倒だと私は思います。
これから麻雀を始めるような人達を、下手になってしまう方向へと誘導してしまいかねないし、有害だとしか思えません。
あとがき
ラス回避は状況的に必要になることもありますが、基本的にはあまり考えないようにしたほうが必ず強くなっていけます。
私のおすすめは、「とにかくトップのみを目指す」ということに注力する打ち方です。
しかし、親番が無くなりトップも2着も非常に厳しくなってしまうこともあります。
その時に、「何が何でもトップ(この場合は役満を狙う)」という打ち方をするのか、「3着でも良し(ラス回避)」という打ち方をするのか、それを決めるのはあなた自身です。
前者を実行して負けてしまったとしても、その姿勢はあなたの中に何らかの形で残ります。
何かが鍛えられるかもしれないし、次の試合以降のどこかで何らかの好結果を生み出すことにつながるかもしれません。
何の証明もすることはできないのですが、私の経験則としてこういうのがあります。
「トップの可能性がある限り執拗に狙っていると、オーラスに大逆転可能なチャンス手が入ることがある」
まぁ、オカルトと言われても仕方がありませんけどね(^_^;)
それでなくても、
最後まであきらめない人には大逆転の可能性があります。しかし、あきらめてしまう人にはそれはありません。
永遠に、です。
ああそうだ、あまりはっきりと書いてなかったかもしれませんが、ラス回避麻雀はつまらないですよ。トップ(日によってたまに2着)を狙って打つほうが麻雀は面白いです。
記事をお読みいただきありがとうございました。