自分の流れを信じきれない

私はあんまり強くはない。でも狙いがうまく当たって大きい流れを作ることがある。

そんな時はぶっちぎりのダントツになるんだけれども、この状態はかなーり危なっかしい。ほんの一瞬でも油断すると一気に落ちてしまうからだ。

「これはもう勝ったなー」

ちょっとでもこんな感じのことを思ってしまった時点でもうヤバイ。その後の手順は関係ない。「思ってしまった」ことでせっかくの流れを消し飛ばすことになっている。

 

雀鬼がそういう話をいろんな著書で話してくれているが、まだまだ未熟な私には半信半疑というか正直よくわからなかった。

でもまぁ、それは常に頭のどこかにあるわけなので、何度もそうなる場面を見ていくうちに、

「あ!なるほど、雀鬼が言っているのはこれのことだったんだ!」

となるわけだ(^_^;)

 

正直に言ってしまうが、雀鬼のことが好きな私ですら雀鬼の話はよくわからない部分が多い。

「この○○○はいったい何を言ってるんだ?」ということもけっこうあるし、「それって本当に麻雀と関係あるのかな?」というのも多々ある。

でも実践していく中ですこしずつわかってくるんだ。

雀鬼の話してくれている内容のものすごさにね。

 

もし私が雀鬼の話すことをすんなりと受け入れられていたら、きっと今頃は軽く10倍ぐらい(もっとかもしれない)の強さにはなっていたと思う。

素直じゃないというか、自分の目で確認しないことには信じることができないたちなので、私は尊敬している人物の言うことですらすぐには受け入れることができない。

 

さっき、それが原因であやうく負けるところだったが、敵の自爆によって助かった。

ダントツトップの状態で残り数局という時、対面からすでにリーチが入っていて、私の手はツモり三暗刻に受けてリーチか嵌張に受けてリーチのどちらかという場面。

うろ覚えだがたしかこんな形だった。サンマ。

ドラは7

②②②④⑧⑧⑧5799 ツモ⑥

 

5と7は対面の現物で8は3枚出ている。9は生牌。

打7リーチか打5リーチで勝負。確率だけで言うならどちらも同じで残りは3枚。

ドラ表示牌の嵌張で待つなんて今考えるとありえないが、私は打5リーチで嵌張に受けた。そして9を一発目にツモり・・・

「あ・・・やっちゃった」(T_T)

結局、対面が2600のあがりとなり、しこたま殴ってすでに死んでいたはずの対面がこれで息を吹き返してしまった。

 

油断するとヤバイのはもうわかっているので、ぶっちぎり状態になっても私は気を抜かないように気をつけている。

でも手順ミス、状況判断ミスはまだまだかなりある。

今回のこれは自分の作った対子の流れを信じ切ることが出来なかったことだ。

 

対子場に寄せていたのに三暗刻をあがれるという流れを自ら手放してしまった。

次局、息を吹き返した対面が大暴れを始める。これは私が相手に大きなツキを流してしまったと言える。

そして自分のツキは消し飛んですっからかんな状態であろうこともわかった。

 

どんな形になるかまではわからないが、私にとって良くないことが発生していくはずである。

修正できないのだろうかと思い、自分のミスを素直に認めただただ現状を観察して自分にできる最良と思える選択をしていく。でも落ちていくのをどうしても止められない。

 

大量にあった私の点棒は対面の大きなあがりによって削られていき、迎えたオーラスでその差10000点ほどまでに詰め寄られ対面がラス親。

修正が効いたのか私に早いテンパイが入る。悪い予感しかしなかったが、嵌張7待ちという愚形リーチに行ってしまってから気づいた。

「あ・・・7だ」

さっきの大ミスの時に残したドラの7ですね。この7を切ってリーチなら「リーチ一発ツモ三暗刻ドラドラ」の跳満だったところを間違えて台無しにしてしまった牌。ドラを捨てることで成功する場面だったのにドラを残して自爆したわけですから。

 

その7を下家が暗槓。

「げ・・・」

あがることも受けることもできずただツモ切りするしかないというまさに地獄の始まりですよ(T_T)

私の自業自得なんだろうけどあまりにヒドイw

麻雀って怖いわーw

 

自分の流れを信じることが出来なかった。自分の幸運を信じることができなかった。

わざわざ安くなってしまう嵌張6に受けたのは今思えばネガティブな思考なんですよね。ドラの7は通っているんだから素直にシャボに受ければ良かったんだ。

もし5も生牌だったならシャボに受けていたはずだし・・・いや、でもなぁ・・・。8が3枚見えているから9の残りはどこかで対子になっている可能性と、もう一方が真ん中の牌である5というのは、、、うんー・・・ドラ表示牌の6とどちらが期待できるかとなると・・・あああぁぁぁああ・・・わからんわ

 

結局、下家がしょーもないあがりでアガラスして私がトップのまま試合終了。

助かったとはいえちっとも嬉しくない。むしろ巨大なミスをしてしまった私は負けちゃったほうが今後のためになる。

 

猛追していた対面の方はきっと悔しかっただろうな。

逆転勝利できるかもしれないところをアガラスで強制終了されたわけだからね。

 

はあ・・・久しぶりに大きなミスをやっちまったからしばらく調子悪そうだな・・・立て直さないといけない。

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