こないだのドリンク強要質問娘が例によってニヤニヤしながら近づいてきやがった(-_-;)
たいして飲みたくもないジャスミンティーを強引に渡されてあきらめる私・・・
いつのまにかこのパターンが習慣化してきている。
「今度はなんだよ」
「イヒヒw すごくツイてる人がいる時はどうすればいいんですか?」
「メチャクチャ難しいことをそんなに軽くきくんじゃねーよ」
「だって◯◯さん、いつもなんとかしちゃうじゃないですか」
「そんなことないよ 無理な時は絶対に無理だから」
「そうなんですか?」
「うん たぶん雀鬼でも無理な時はきっとあるよ こないだ貸した漫画のどこかに書いてあるから読みな」
「あ、もう全巻読みました」
「は?たしか一週間前ぐらいだったろ。30冊近くあったと思うが・・・」
「面白くてwもう2周目です」
「マジか・・・バカだなー」
「ひどーいw」
はあ・・・この娘は笑ってもちっとも可愛くない。顔立ちは綺麗なのにほとんどが打算的な演技だとわかるからむしろ怖い。
若い連中はコロっとだまされて大火傷することになるんだろうなー。
娘は私にやっすいドリンクをおごり、私は情報をあげる。
割に合わないような気もするがビジネスと言えばビジネスだな。できればもっと高いものをほしいが。
「対処法はあるにはあるけどまだ難しいだろうから、バカヅキの人がいたら逃げな」
「えー!やっつけたーい!」
「やめとけ かなわない相手と戦わないことも兵法のうちだよ」
「うー」
「漫画は全部読んだんだろ?ツイていない時の対処法も書いてあったはずだけどおぼえてるかい?」
「壊す」
「お?正解だ すごいじゃないか マジでもう読み終えてるんだな」
「壊すの意味がわからないんですよ」
「そりゃそうだ 君の手順はまだ定まっていないから、壊すも何も壊すものがまだ無い」
「???」
「とりあえず今のところは、”壊す” については考えなくていい バカヅキの人がいることに気づいたらあがろうとせずに逃げるだけでいいよ」
「でもベタオリはダメなんじゃ?」
「いいんだよ 勝てないと感じる時はベタオリしていいし、逃げ回ったってなんの問題もない」
「それだと負けちゃいますよね?」
「君が逃げまわっているうちに、ツキとか流れを信じないような人がバカヅキ君にやられるだろうから、その弱った人にトドメを刺すことで2着か3着を狙える」
「卑怯じゃないですかw」
「いいんだよw でも間違ってもバカヅキ君とは戦おうと思うなよ 安牌を多めに準備して猛攻に備えておくことも重要だ」
「字牌ですね」
「そうそう」
「でも字牌って効率は良くないですよね」
「それはそうだけど、バカヅキ君の動向次第では自分はあがりに向かわないんだから、序盤の受け入れがすこしぐらい狭くてもそれほど問題ないんだよ 様子を見てるうちに手広くしてあがりを目指すか、ベタオリの準備をするかを決める感じ」
「うーん 難しいですね」
「そうだな まだすこし早いか じゃ、とにかく逃げておきな」
「・・・あのー 他の人も逃げた場合は?」
「そのための受けの字牌なんだから第一打から安易に捨てるな」
「あ、そっか」
「いらない字牌を残すような人は少ない たった1枚持っているだけでも粘り強さにおのずと差がつく やってるうちにだんだんわかってくるよ」
「はい それはすこしわかってきたんです リーチの一発目に字牌があると安心できます」
「うんうん まぁその字牌が当たることもあるにはあるけどな」
「安心してるのにおどさないでくださいよーw」
「とりあえずこんなとこだな」
「もう帰るんですか?」
「ああ、またな」
「ありがとうございました」
「あいよー」
店を出ていく時に古い顔なじみの店長が意味深な表情をしていたが無視しておいた。
何らかの勘違いをしているのは明らかだったが、弁解するのもおかしい。
ま、どうでもいいけどな。