あおり運転も逆手

コラムのカテゴリに置いておくのはどうかと思うのでひとまずこっちで書いておく。

↓の記事で説明した「順手」と「逆手」は麻雀だけでなく世の中の様々なことに当てはめることができる。

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あおり運転なんかも「逆手」であり、そんなことをしない場合は「順手」ということになる。

できるドライバーなら、あおり運転なんて絶対にしない愚かなことなので、逆手の中でもかなり効率の悪いものの例だと思う。

 

だからこそ「逆手」の悪い部分がとてもわかりやすい。

私はあおり運転なんてしませんが、ちょっと想像して書いてみます。

 

『あおり運転をしても前を走る車が道をゆずってくれるとは限らない。

ゆずってもらえなかった場合、何も得られないのに以下のようなリスクだけが発生する。

接触事故の危険。もし前の車が急ブレーキをかけたら急には止まれないし、車間を詰めているから避けるのも難しい。下手すりゃ死ぬ。

 

道交法に違反している行為なので、警察に見られなかったとしてもドライブレコーダーなどを証拠に通報される可能性もある。

警察沙汰にならなかったとしても、トラブルに発展するかもしれない(それを望んでるのかもしれないが)

 

ゆずってもらえた場合(相手にされなかった、とも言える)は、その車より前に出たことにはなるけど、これをメリットなどと言ってもよいものなのかどうか・・・

ちょっと前に出れただけでは、たいして得はしていないし、その車が法定速度で走ってたなら他の車だって似たような速度で走っているはずなので、今度はまた別の車をあおってさらに前に出て・・・を延々と繰り返してどんどん前に出まくれることにならないとあんまり意味がない。繰り返している間にリスクはそのまま存在しているし、ゆずってもらえなかったらそこで停滞する。

 

自力でどうにもならない部分がある。というよりは、他人の行動次第で封じられる分岐が常にあるので、そもそも手順として効率が良くない。

リスクの大きさに見合ったリターンが期待できないと言える。』

 

さて、これを麻雀の後付け(役牌の場合)に置き換えてみましょう^^

 

『後付けをしても他家が役牌を捨ててくれるとは限らない。

捨ててもらえなかった場合、何も得られないのに以下のようなリスクだけが発生する。

片あがりのテンパイになる危険。もし役牌が他家と持ち持ちだったらあがれないし、鳴いて手牌の枚数が少ないからおりるのも(門前時の状態とくらべて)難しい。下手すりゃドツボにハマる(片あがりのあがれないほうをツモってにっちもさっちもいかなくなる)。

 

(後付け自体は麻雀のルール上では問題は無いので、あおり運転のように警察沙汰になるようなリスクは無い。)

 

(役牌を)捨ててもらえた場合は、テンパイに近づいたことにはなるけど、これをメリットなどと言ってもよいものなのかどうか・・・

テンパイに近づいただけでは、まだ得はしていないし、役牌の他にも必要な牌がまだあるならツモってくるなり他家から鳴くなりして・・・結局はあがれないと意味がない。そうしていてもリスクは存在しているし、欲しい牌をツモれなかったり捨ててもらえなかったらそのままそこで停滞する。

 

自力でどうにもならない部分がある。というよりは、他人の行動次第で封じられる分岐が常にあるので、そもそも手順として効率が良くない。

リスクの大きさに見合ったリターンが期待できないと言える。』

 

まぁ、すこし強引に当てはめたようなところもあるけど、本質的な部分の性質は同じなんだ。

特に重要なのは、「自力でどうにもならない部分が~~~リターンが期待できないと言える」というとこ。

逆手であれば、それぞれで強弱はあるものの同じようなことが言える。

 

一見、後付けなどが速度効率が良いように思えるかもしれないけれども、それは点で見てしまっているからだ。長い目でみたら逆手の効率は良くない。長期的な視点で考える効率では順手のほうが圧倒的に優れている。

ドツボの状況になる危険が無いというのも大きい。

逆手でセコセコチマチマ稼いでも、ドツボで大きく吐き出してチャラどころかマイナスになりかねないからね(-_-;)

 

逆手の手法は使わないようにして、なるべく順手のほうを重視したほうが、結局は効率が良いのですよ。

今回はこのへんにしておきます。

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