近所のトウモロコシ畑に今年もハクビシン用の罠を設置したという。
以前は市役所に依頼して設置してもらっていたが、今回は自前で設置したとのこと。
うちの猫が外出するのを知っているので、あらかじめ知らせてくれたというわけだ。
罠の餌はトウモロコシなので、うちの猫たちが引っかかるとも思えないが・・・万が一のこともあるかもしれないから、罠の様子を見に行ってみた。
トウモロコシ畑の外側から見たが、どこに罠を仕掛けてあるのかさっぱりわからない。
たぶん前に見たのと同じ捕獲器だと思うんだが・・・
畑の主から話を聞いてきた母親にたずねてみると、トウモロコシ畑の真ん中あたりに例の捕獲器を1つだけ設置してあるらしいことがわかった。
えーと・・・・・・それ・・・意味あるのかなぁ?
畑のまわりには柵も何にもないので、ハクビシンは周囲360度すべての方向から自由に畑に侵入することができる状態。つまりトウモロコシを食べ放題というわけだ。
わざわざ罠に仕掛けられている不自然なトウモロコシを発見する前に、すでにお腹いっぱいになってるでしょうよ。
っていうかお腹いっぱいになったらもうあとは帰るだけだろ。畑の真ん中の怪しい箱になぞもはや用はない。
まぁ、彼らには彼らの理があるだろうから実際にどう行動するかは彼らにしかわからないけどさ。
すくなくともこの場合、捕獲器を効果的に設置したとは言えないのは確かだろう。
私ならまず畑を柵で囲うことを考えるけどなぁ。
それでは費用がかかるというのはもちろんわかるんだが、畑の主は十分な不動産所得があって金はいっぱい持ってるような人なんだよ。
畑をやらなくたってゆったりと贅沢に暮らせるはずなんだけど、これまで畑しかやったことがないから、年寄りになってもまだ続けているというような感じだと思う。
本人に言ったら怒られるかもしれないが、言わば趣味や道楽で畑仕事をやってるようなもんだ。すくなくとも健康には良い。
すこし調べてみたが、ハクビシンって畑の農作物を荒らす害獣ではあるんだけれども、同時に野生動物として法律により保護もされている。
勝手に駆除したり捕獲したりするのは違法行為になるらしい。
畑の主はちゃんと許可をとっているのだろうか・・・。
まぁ、かような有様では罠にハクビシンがかかることもないだろうけれども。
ん?駆除できないとなると、いったい何のために罠を仕掛けるのかも謎になってくるな。
市役所に依頼して設置していた時に法律的な説明は受けているだろうし、罠の設置を無許可でやっているとしても自分で殺すつもりはおそらく無いだろう・・・っていうか感染症の伝染とかあって危険みたいだしね。
捕獲したハクビシンに爆竹かなんかでトラウマを植え付けてから逃がすとかそんなつもりなのか、それとも許可は取っていて業者なり保健所なりにあとの処理を任せるつもりなのか。
いずれにしろ駆除が目的ではないのだろう。
第一、駆除したって次から次へと別のがやってくる可能性がそのままなんだから意味がない。
うーん、やっていることが素人すぎてガバガバなんじゃないのか?
私ももちろん素人だけど、そんなド素人目線でも、隙やら穴やらが多すぎてツッコミきれないよw
せめて3方向を柵で囲って囲いの無い方向に罠を並べるとか・・・それ以前に罠の位置が餌場の真ん中ではなぁ・・・何を狙って何を守ろうとしているのかさっぱりわからない。
この惨状をその道のプロが見たらなんて言うかな。